クアラルンプールへの移住を検討するための5つのポイント

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マレーシアへの海外移住を検討されている方へ

日本からの直行便も豊富で年中あたたかな気候や物価の安さから人気の海外移住先がマレーシア。首都クアラルンプールにはたくさんの日系企業が進出し、東南アジアではタイのバンコク、シンガポールと並んで最も日本人が多く住む街の一つです。

マレーシアへの移住を考えるにあたり、まず候補となる場所としてクアラルンプールが挙げられるでしょう。上記の通り日本からの直行便があることに加え、日本食レストランや日本人コミュニティがあること、日系の不動産会社が多いため住む場所に困らないことなどがその大きな理由です。

今夏はマレーシアの中でも特に人気のクアラルンプールへの移住を考えている人にぜひ読んで頂きたい、費用や環境などのチェックポイント5つをご紹介していきます!

チェックしておきたい移住の前の心構え

海外への移住となると、憧れだけでなく、その国で生活していくという覚悟と心構えが必要になるのは言うまでもありません。「適応できなければ帰国すればいい」と言われれば確かにその通りですが、それでも、せっかく人生の一大決心をするのですから、出来ることなら嫌な思いをすることなく快適な生活を送りたいものですよね。

そんな中で、特にマレーシアに関して言えば、この国に移住するにあたってチェックしておきたい事情や心構えが5つあります。

  • マレーシアの物価事情
  • マレーシアの気候
  • マレーシアでの車事情
  • マレーシアで日本と同じ生活環境が整っているかどうか
  • 移住にあたってのビザのこと

それぞれ具体的な事例を挙げながら一つずつ見ていきましょう。

クアラルンプールへの移住を検討するための5つのポイント

①物価が1/3って本当?

某有名なテレビ番組や移住関連の書籍、あるいはブログ等でも「マレーシアの物価は日本の1/3」という表現が多用されています。ですが首都クアラルンプールに関していえば、この1/3の物価という表現は当てはまらないというのが現在の実情。最近のクアラルンプールの物価上昇には辟易してしまうというのが筆者も含めた在住者の感想です。

例えば10万円の家賃を出せば日本でいう30万円の賃貸物件に住めるかと言ったら、そんなことはありません。クアラルンプールの中心部で10万円の月料の場合、40平米2DKの、築十数年のコンドミニアムしか住めないというのが筆者の率直な感想です。

食に関してもそうです。中心部ブキ・ビンタンのショッピングセンターに入っている食料品売り場の値段は、日本のスーパーと何ら変わりありません。地元の人が良く通うレストランのナシゴレン(マレーシア風炒飯)でさえ、一昔前は2RM(約55円)で食べられていたのが、今は3~4RMでも安いという印象です。

ことクアラルンプールの物価という点でいえば、日本の1/3での生活というのは残念ながら言い過ぎかなと思います。敢えて数字を申し上げますと、ぜいぜい1/2程度と考えたほうが無難でしょう。

②南国の印象。夏服だけ用意すれば良い?

年中日本の夏の気候をイメージする方も多いと思われる、クアラルンプールの気候。ですが1年の中でも乾季(3月~10月)と雨季(11月~2月)は存在します。

というのが共通の認識ではあるのですが、実際に暮らしてみると、思った以上にこの雨季と乾季の境目がわからないなという印象も抱きます。むしろ朝夕は23度前後のときもあり長袖が欲しいと感じるのもしばしば。
また、屋内の冷房が強烈なことから電車内やショッピングモール内で厚手のジャンパーを羽織っているムスリム系の人も良く見かけます。

さすがにコートまではいらないと思いますが、長袖シャツやフリース(特にユニクロのフリースは速乾性もあり、かさばらないためおススメ!)は多く持参した方が無難でしょう。

③車の免許を持っていない!必要?

クアラルンプール在住の中国系マレーシア人なんかはよく、「車を乗らずに電車や地下鉄に乗るのは貧乏人がすることだ」と言います。確かに郊外の住宅地なんかには車が一世帯に2台も3台も止まっている光景を目にしますし、実際に電車や地下鉄も、日本の比ではないほど混雑度が低いです。さらに終電も早いという不便さも。

また、特に安くて品数の多い大型スーパーマーケットは郊外にあるという点も無視できません。車がないとこのような施設へ足を運びづらいですし、かと言って毎回grab(民間タクシー)のお世話になるのも億劫ですよね。

クアラルンプールの中心部ど真ん中に住んでいるという方は別ですが、車があることで生活圏が広がるというメリットは大きいです。車自体の購入費用は日本と変わりありませんが、維持費としてかかるガソリン代は日本の半分以下です。もし日本在住時に余裕があれば車の免許を取得しておくこともおススメします。

④日本と全く同じ環境を作るのは難しい?

お金を出せばそれ相応のサービスが提供されるというのは、日本でもマレーシアでも変わりません。クアラルンプールには日本食材を扱うスーパーもありますし、日本食レストランも豊富です。ペットと共存できるデサ・パークというエリアもあります。

ですが、やはりここはマレーシア。住んでみての感想ですが、一言でいうと「細かいところまではまだまだ」なのです。

一例を挙げましょう。
建設前から注目を浴びていたクアラルンプール中心部のコンドミニアム。確かに見栄えは素晴らしいです。家具家電も豪華なものが備わっている印象がありました。ですが暮らしてみてすぐに、シャワーの水漏れが酷いという苦情が殺到したそうです。その上で管理業者を通じて修理を依頼すると、実際に来てくれたのが一週間後だったとのこと。

残念ながら、日本では考えられないような杜撰さがマレーシアでは日常茶飯事で目に留まります。郷に入っては郷に従えのごとく、これはもう、この国の国民性と割り切って、トラブルを軽く受け止めるくらいの器量が必要です。

⑤移住するにあたって取得できるビザは?

現地の人と結婚してマレーシアに住むにせよ、現地企業に就職するにせよ、あるいはゆっくりと老後の生活を送るにせよ、海外で「暮らす」ためには必ずビザが必要になります。
代表的なものとしては「配偶者ビザ」、「就労ビザ」、「学生ビザ」、そして世界でも類をみないマレーシア独自の「MM2Hビザ」などがそれに当たるでしょう。

それぞれの具体的な内容等は頁を改めますが、移住前にご自身のライフスタイルと再度照らし合わせた上で、必要なビザを取得することが求められます。特にMM2Hビザなど資産・収入の条件が設けられているものに関しては、日本での退職前から早い段階での準備が必要になります。

まとめ

旅行でクアラルンプールを訪れるのとは違い、この街で「暮らす」という観点から考えると、今回の5つの要素に関してはご自身で納得のいくまで調べておくことをおススメします。

ですが本項でも述べた通り、基本はユルイ国民性のマレーシア。
実際に暮らす段階まで来たら、あまり細かいことは気にせずに、この国のおおらかな流れに身を任せてストレスなく暮らしたいものです。