【マレーシアVS日本】暮らしやすい国はどっち?
目次
マレーシアと日本、暮らしやすいのはどっち?
移住したい国でトップに躍り出ているのは欧米ではなく、東南アジアのマレーシアです。事実として多くの日本人から移住先であったり、就職先として注目されているマレーシアですが、マレーシアの何がそこまで注目を集めるのでしょうか?
確かにマレーシアは物価も日本と比較すると安いでしょうし、MM2Hのようなビザで移住しやすいというのも理由には挙がるでしょうが、果たしてマレーシアは本当にそこまで暮らしやすい国なのでしょうか?
その問いに答えるべく、以下のテーブルに示したチェックリストに沿って暮らしやすさについて検証していきます。
チェック項目 |
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マレーシアの「暮らしやすさ」がわかる!5つのポイント
①IT系インフラ
まずはマレーシアのIT系インフラについてみていきましょう。
結論から申し上げると、マレーシアでも日本とほぼ同等のクオリティの通信環境に期待できます。インターネット接続も頻繁に止まるということはないので、日本と同じようなWIFI環境とみていいでしょう。
加えて通話料については、プリペイドを使用して1か月2,000円前後が目安なので、通信にかかる費用もマレーシアでは安上がりです。
②交通インフラ
続いて交通インフラについてみていきましょう。交通インフラについては以下のリストに従ってさらに細かく分けて解説していきます。
交通インフラ |
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運転に関する基本情報
マレーシアでは日本と同様に左側通行になっているので、日本にいるような運転環境になっているとみていいでしょう。ただし、クアラルンプール市内や大きな街の中心部では渋滞が起こりやすいので、日本以上に注意を払って運転をする必要があります。
公共交通機関(クアラルンプール市内)
クアラルンプール市内ではマレー鉄道の運航する通勤列車(KTM Komuter)、スカイトレイン(モノレール)、バス、タクシー網が充実しています。そのため、クアラルンプール市内での移動はとても快適ですし、この点については日本の主要都市とよく似ているところではないでしょうか。
公共交通機関(その他エリア)
市内移動に限らず、マレーシアは日本と同様に長距離移動も便利です。マレー鉄道はクアラルンプールからイポーやバターワースなどマレーシアの中核都市間を結んでいますし、長距離バスもマレーシア各地やシンガポールなどへ路線網を展開させています。特にバスに関しては、どんな長距離であったとしても片道運賃が2,000円を超えることは希です。
また、飛行機(国内線)については日本以上に便利と思っても問題ないでしょう。マレーシアに本社を置くエアアジアが中心となって国内外に航空路線網を展開させているのは有名です。時にキャンペーンでクアラルンプール・シンガポール間が999円というビックリ価格で売り出さていることも目にします。
③物価
マレーシアについては冒頭でも先述したように、日本と比較すると「物価が安い国」という位置づけになっています。マレーシアの物価は実際にどれくらい安いのか、以下のリストを用いながら解説していきます。
品物(100g or 1本・個) | 価格(日本円に換算) |
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野菜類 | 平均15円前後 |
果実類 | 平均25円前後 |
肉類 | 平均110円前後 |
インスタント麺 | 140円前後 |
アルコール | 種類により1,000円前後から2,200円前後 |
アルコールに関しては日本以上に高くなっていますが、これには理由があります。マレーシア人口の多数派が、アルコールを禁忌としているムスリムが占めており、アルコールに対する需要が大きくないからです。ただし、国全体で飲酒が禁止されているということは決してないので、その点はご安心ください。
それ以外の品物に目を向けますと、目を疑うような安さになっていますよね。
中でも野菜類については500g購入したとしてもなお100円を超えないほどですから、日本では考えられないほどの安さになっています。マレーシアの物価はアルコールや輸入食品などのごく一部の例外を除くと、日本の3分の1ほどと言われる理由がここにあります。まさに「買い物天国」と言い換えることもできるのではないでしょうか。
④住居
マレーシアにおける住居環境に関して、「物価が安いから質は悪かろう」の時代は既に昔。特にクアラルンプールなど大都市圏の住み心地は、時間を追うごとに着実によくなっています。
一例を挙げますと、近年では当たり前になってきた日本のオール電化物件は、マレーシアでも同じく最近は良く見られるようになりました。いざ住んでみると日本にいたときとあまり感覚が違わないまま過ごすことができますよ。
さらに特筆すべきは、ランニングコストの安さ!年中常夏のマレーシアではエアコンのつけっぱなしは当たり前ですが、それでも、1ヶ月当たり3,000円~6,000円前後(部屋の規模や広さにもよります)の料金となっています。
⑤マレーシアの気候
日本から遠く離れた異国の地で生活を送るとなると、その国の気候も含めた環境面も無視できない判断材料になりますよね。それが日本より厳しければ適応しきれずに病気がちになるなど、体調面の観点から短所になってしまう可能性があります。
マレーシアの気候に関して言うと、確かに四季はなく、常夏環境の中で雨季と乾季に分かれているというのが基本です。ただし、常夏とは言っても常時30度強から40度前後の猛暑になるということは極めて稀。周辺国のタイやシンガポール等と比較しても、特に乾季の時期の朝夕は涼しく感じられるほど。
年間を通して「温暖(決して猛暑ではなく)」な環境が移住者からも好評なマレーシア。その点においては、1年の中で極端な猛暑、あるいは降雪があるような変化の激しい日本と比較すると、快適と言えるのではないでしょうか。
まとめ
IT系インフラ、交通インフラ、物価、住居、気候の5つの観点で検証してみました。
この検証を通して言えることとして、全体的にマレーシアはどの分野をとっても日本と見劣りしませんよね。むしろ、物価や気候、一部交通インフラなどに代表されるように日本以上に優位に立っている要素も見られました。
一方でかつての日本に少し遅れて、物価の上昇が激しくみられる現在のマレーシア。今回ご紹介した物価の項目などは、近い将来、日本と同様の水準まで上がってしまうのかもしれませんね。
そういう観点から踏まえても、2020年現在、マレーシアへの移住は「お得感満載」と言えるかもしれません。リアルタイムでマレーシアの経済成長を目の当たりにできる今だからこそ、改めてこの国に「移住すること」のメリットを今一度考えてみませんか。