40代から考えるマレーシア移住計画 -仕事編

目次
40代からマレーシアに移住計画!
日本では、40代からマレーシアへの移住を計画する人が増えています。生活するにも仕事をするにも最適と言われているマレーシアですが、どんな理由でそこまでの人気が出てきたのでしょうか?ここでは、マレーシアへ移住する理由を始めとして人生設計の参考になるような内容を紹介していこうと思います。
仕事が多様化する時代においてマレーシアへの移住はベスト
近年、日本の仕事のあり方が大きく見直されようとしています。会社に雇用されるだけでなく、自分でビジネスができる機会が増えて、時間や場所を問わず仕事ができるようになってきました。
40代までのキャリアを日本で積んだという経験はマレーシアで優遇される可能性もあり、培ったスキルを活かしたステップアップ先としても魅力的です。
例えばプログラマーであれば、クラウドワーカー的な働き方でも十分に成果を出すことが可能です。どの場所へ行ってもパソコン1台とネット環境さえあれば、何でも出来てしまう時代において、複数のメリットがあるマレーシアへの移住は自然な考えなのかもしれません。
今後の日本を考えてもマレーシアへの移住が有意義
今後の日本を考えた時に、マレーシアへの移住が有意義な選択になる可能性が高いです。例えば、消費税が10%に上がった日本では物価が上昇し賃金が変わらない事態になっています。それ以外にも、上がり続ける社会保険や厚生年金問題、少子高齢化など普通に生活するだけでも大変な時代になっていますよね。
生活水準を日本よりも上げるチャンスがマレーシアにはあると考える30代、40代の方々から、家族を連れてのマレーシアへの移住、そして起業や海外就職についてのお問い合わせをマレーシアマガジンでも日々多くいただいています。
どう働くかでビザが変わってきます
マレーシアの就労ビザには、いくつかの種類があり「どのように働くか?」によって取得するビザも変わってきます。申請時の費用は、どのビザでも同じですが取得条件や制限の部分で大きく変わってくるので「どのビザが自分にあっているのか?」を見極めてから手続きするようにしましょう。ここでは、就労ビザを種類別に詳しく紹介していきます。
雇用パス
雇用パスは、現地であるマレーシアで雇用される方が対象のビザです。現地で登記された企業の従業員として雇用されるケースなので、出張者は含まれません。雇用バスの大きな特徴はカテゴリー別に「最低月額給与」が異なる点です。また被雇用者だけでなく、雇用主にも資本金に関する要件が設定されているので「どんな会社でも雇用パスで働ける」という訳ではありません。条件を以下の表でまとめているので参考にしてみてください。
カテゴリー | 最低月額給与 | 雇用期間 | 家族帯同の可否 | メイド雇用の可否 | 更新 |
---|---|---|---|---|---|
カテゴリーI | 10,000リンギ以上 | 5年まで | 可 | 可 | 更新時に考慮される |
カテゴリーII | 5,000~9,999リンギ | 2年まで | 可 | 可 | 更新時に考慮される |
カテゴリーIII | 3,000リンギ~4,999リンギ | 1年以下 | 不可 | 不可 | 更新は最高2回まで |
引用:https://www.jetro.go.jp/world/asia/my/invest_05.html
レジデンス・パス
レジデンス・パスは、国家の重要な経済分野における優秀な外国人をマレーシアへ誘致するのが目的とされているビザです。オンライン申請も可能で、「Talent Corporation Malaysia Bhd」というウェブサイトへアクセスすれば簡単に手続きできます。レジデンス・パスの要件は以下の通りです。
- マレーシアで最長10年の就労・滞在が可能
- パスを更新せずに就労先の変更が可能
- 配偶者及び18歳未満の同伴家族も当該パスの申請が可能で、配偶者も雇用パスの取得なしに就労可能
- 18歳以上の同伴家族、両親、義理の両親も5年の滞在ビザ(Social Visit Pass)の申請が可能
引用:https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010959.html
プロフェッショナル・パス
プロフェッショナル・パスは、籍をマレーシア国外の企業にしたまま、プロジェクト要員や専門技術指導等で滞在する場合に発行します。スケジュールとして1年以内の滞在で確定しているケースに使われるビザなので、長期的な出張の感覚です。これもオンラインによる申請が可能ですが、現地での活動内容の予定表やマレーシアでの保証人が必要になります。
企業側で予定がきっちり決まっている場合の就労ビザであると言えますね。尚、家族の帯同が認められていないビザになるので注意しておきましょう。
雇用パスを取得している駐在員の配偶者・子供の滞在ビザ及び就労許可
雇用パスを取得すると、家族を帯同させて「ディペンデント・パス」が発給可能です。子供であれば、学童として「Study Approval」を取得し学校へ行くこともできます。また配偶者であれば「ディペンデント・パス」で就労許可を得ることも可能なので雇用パスの取得は家族にも大きな影響を与えると言っても良いでしょう。
マレーシア人の外国人配偶者の就労許可
マレーシア人と結婚すれば、配偶者として長期で滞在可能なビザを取得するだけで就労許可を得ることができます。最長5年は、長期滞在ビザが有効なので一定期間就労することができますよ。
マレーシアで就職するならどんな職種がおすすめ?
マレーシアで就職する場合「日本と大きく環境が違うのか?」と心配になる方が多いかもしれません。ここでは、日本人が活躍できるような職場がマレーシアにあるのかを調査してみました。マレーシアで、おすすめの職種をいくつか紹介していきましょう。
石油会社におけるコーディネーター業
マレーシアでは、国営の石油会社がたくさんあります。天然ガスや石油を扱っているマレーシアでは、国外への輸出が活発なので、タンカーや船積の管理が大変。システムによるスケジュール管理や書類送付等の細かな事務作業が頻繁に行われています。英語が使えるマレーシアでは、海外とのコミュニケーションが肝になるので気配りが重要になる場面も少なくありません。このような細やかな対応は日本人が得意とする分野であり、40代まで、ハードワーカーとして名高い日本の企業で、どのように働いてきたのか?など、現地で評価される経験をアピールポイントを持って挑める職種です。
部品製造などの工場
工場を持つ日本企業の中には、マレーシアに支店を持つ会社がたくさんあります。このような工場での環境では、少数の日本人と多くのマレーシア人(それ以外も含む)が作業ラインで働いていることが少なくありません。また高い技術力を持っている日本人が指導にあたっているケースもあるので、異業種でも日本でどのように仕事に取り組んできたか?なども考慮してもらえ、比較的就職しやすいケースが考えられます。また外国でも日本クラスの福利厚生があるので、安心して仕事できますよ。
学習塾や専門学校の講師
現地では、日本語を学びたいというニーズも意外と多いのが特徴。もし日本で教育系の仕事をされていたのであれば、日本語の学習塾や専門学校で講師として働くのも選択肢の1つです。マレーシアでは、小中学生を対象にした日本語検定があったり日本文化を学ぶ機会が多くあります。こうした学びの場へ、日本人講師として出向くのも良い仕事先と言えるでしょう。キャリアを積んだ40代であれば信頼も獲得でき、優遇されることも期待できます。日本語を再認識する機会になるだけでなく、現地の言葉を同時に覚えていけるので一石二鳥と言えますね。
日本人の採用教育・人事系の仕事
マレーシア進出をしている日本企業が多い中で、日本人の採用や受入も活発に行われています。日本人を安心させるためにも、受入時は同じ国の方がいれば心強いもの。だから現地でも、日本人を受け入れる専用窓口担当の役割は重宝されます。コミュニケーションの橋渡し的な役割もあるので、語学のスキルがアップすることは間違いありません。福利厚生もしっかりしていて、中には社宅まで完備されている企業もありますよ。
外資系企業の日本語カスタマーサポート部門
マレーシアには数多くの外資系企業がアジアの拠点として世界中から集まっています。グローバル展開をするため多様な言語でのサポートが必要になります。特に日本語サポートは需要が高く、ネイティブの日本語対応が必要なカスタマーサポートなどは40代でも活躍できる人気の職業です。
マレーシアに住むなら起業を検討
前述のとおりマレーシアで暮らすのは、今までよりも快適な人生を贈る手段として有効的です。現地で働くための手段を色々と紹介しましたが、今までの日本でのキャリアを活かし、もしくは心機一転、新しいアイデアを形にして、起業するするのもお勧めです。マレーシアで起業すれば、就労ビザを取得する必要もなく自分で日本の仕事を遂行することも可能です。報酬も日本の通貨で受け取れるので、物価の安いマレーシアで「ゆとりのある生活」が思う存分できますよね。マレーシアへの移住と起業をこの機会に、検討してみてはいかがでしょうか。