中華正月の過ごし方をマレーシア華人に聞いて見ました

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今年の中華正月は2月16日(旧正月)と17日(2日目)。ところが、日本のお正月と違って、この中華正月は2週間も続きます。最後の日は3月2日。日本人からすると、一体二週間も何をしているのだろう? と不思議ですよね。マレーシア華人でマレーシア・マガジンライターのリー・リンさんに聞いてみました。

 

1 前日まで

日本人のように大掃除したり、新しい服を買ったり、クッキーを作ったり、旧正月の料理の材料を買ったりします。中華正月の前に道路が混雑するのはこのためだと言われています。

 

2. 大晦日

大晦日は大事な日です。家族が集まって、「年夜飯」という夕食をします。食事が終わったら、子供たちにアンパオ(お年玉)を渡します。大晦日には「守歳」という習慣があります。「守夜」とは、両親や祖父母の長生きを願うために、徹夜で新しい年を迎えることです。朝まで全く寝ないことじゃなくて、12時までに寝ない、「守歳」をするだけでも構いません。

 

3. 旧正月の一日目

お正月の当日には、菜食をとる方が少なくないそうです(そもそも旧暦の毎月の一日と15日に菜食をする中華系人は珍しくないみたいです)。この日に掃除することやゴミを捨てることはタブーです。そうすると、「福」、「良い運」を捨てると言われます。

 

4. 二日目

結婚している娘たちが実家に帰る日です。伝統的に結婚している女性は苗字は変わらなくても「他人」になっているとみなされます。ですから、大晦日や旧正月の一日は夫の家族と過ごすのが普通です。最近では、このルールも家庭によってまちまちで、守らない方もいれば、不公平だと言う方もいます。そして、旦那さんの家族とあまり仲良くなくて、旧正月に夫の実家へ帰るのが辛いと思う女性も少なくようです。

 

5. 九日目

旧正月の9日は「天公(玉皇大帝)の誕生日」で、特に福建人にとって旧正月の一日より大切な日です。天公を拝むことは8日の夜11時から始まります。福建人が多いところで(例えばペナン)賑やかにお祝いします。

 

6. 十五日目

旧正月の15日は、公式的に旧正月の最後の日で、マレーシアで普通は「chap goh meh」(福建語で15日の夜という意味です)と言われますが、世界各地の中華系人は「元宵節」と言います。中華系のバレンタインデーだと言われることもあります。ペナンやペタリンジャヤのタマン・ジャヤ公園など場所で、「みかんを投げる」イベントが行われます。独身の女性がみかんの皮で自分の名前と連絡先を書いて、海や川や池などに投げて、独身の男性がみかんを掬う活動です。

 

みなさん、良い休暇をお過ごしください。

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