GUA TEMPURUNG
イポー近辺にはたくさんの鍾乳洞がありますが、今回はそんな中から「GUA TEMPURUNG」をご紹介します。所要時間40分間のドライコースから5時間のウエットコースまで7つのコースから選択でき、本格的な鍾乳洞探検が味わえます。(マレーシアマガジン=壷井宏泰)
マレー半島には石灰岩質の地域が広く分布しており、多くの鍾乳洞があります。なかでもイポー近辺には多くの鍾乳洞が見られます。東南アジアに原人が住んでいた最古の証拠として2012年に世界遺産に登録されたレンゴン渓谷もこの近くです。原人は洞窟を住居としていたと考えられており、壁画も多数見つかっています。
しかし、見学できるように整備されている洞窟は少なく、イポーの南約30キロにあるGUA TEMPURUNG洞窟はその一つ。所要時間40分間のドライコースから5時間のウエットコースまで7つのコースから選択できます。
川ぞいに入口があり、そこから洞窟に入ると、内部に大きな空間が広がっているのが確認できます。天井からはつらら石(氷柱石)が、地面からは落下した水滴の石灰分が床に積み重なってできた石筍が見えます。
ドライコースは見学道が綺麗に整備されていて、適度な照明もあって歩きやすいです。しかしかなりアップダウンがあり湿度が高いので暫く歩くと汗が噴き出してきます。日本の洞窟は年中通じて同じ温度なので、夏は涼しく、冬は暖かいイメージがありますが、こちらは決して涼しくはありません。
ウェットコースは真っ暗な中をガイドと探検
ドライコースの終点から先は真っ暗闇となっており、そこから先はウエットコースの参加者だけガイドと一緒に入ることになります。
今回は1時間のドライコースに参加しましたが、営業開始直後に行ったので、他に客はおらず、暗闇と静寂の中に川の流れの音だけが聞こえてくるという貴重な体験ができました。コウモリや他の動物は確認できませんでしたが、山口県の秋芳洞や高知県の龍河洞等の日本で有名な鍾乳洞と比べても全く遜色ないぐらい立派な鍾乳洞です。
同行者の感想です。「朝一番で行けば他の観光客がおらず、水の流れる音だけが聞こえ静寂の洞窟感を満喫できます。ドライコースでもかなり奥まで入って天然洞窟のさまざまな形を観察できます。」 イポーに行かれるときには是非寄ってみたいスポットです。
グア テンプルン(Gua Tempurung) 住所:Jalan Gua Tempurung, 31900 Kampar, Perak URL:http://www.ipoh-city.com/attraction/Gua_Tempurung/ 営業時間:9:00~16:00