KL発・キャメロンハイランド日帰りバスの旅

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キャメロンハイランドとは、クアラルンプールの北に位置するマレーシアの高原リゾート地です。年間を通じて20度前後の過ごしやすい気候が特徴で、最近では日本人の長期滞在先としての人気も高まってきています。今回は、実際に筆者が行ってきた体験を踏まえて、忙しい人でも楽しめるよう、クアラルンプールから日帰りでキャメロンハイランドを満喫できるおすすめコースをご紹介します!(マレーシアマガジン=角川佳蓮)
 

キャメロンハイランドまでの道のりはクアラルンプールから車で片道およそ3時間。バスで行くなら朝早くに出発し夜遅くに帰るチケットを予約して、現地での滞在時間を確保しましょう。最も早いバスは8:30発で、チケットはオンラインから予約が可能です。予約画面の印刷が必要になるものも多いので注意してくださいね。今回筆者は、Titiwangsa駅近くの「Hentian Bas Pekeling」から出発するバスを利用しました。時間や会社によっては「KL Sentral」や「TBS(Terminal Bersepadu Selatan)」発のバスもあります。

 

キャメロンハイランド名物のスチームボート

 

山道を抜け、12時ごろ現地のバス停に着いたら、まずはお昼ご飯を食べました。高原地で年中涼しい気候のキャメロンハイランドで有名なのは、体を温めてくれる鍋料理のスチームボート。バス乗り場から歩けるレストラン「ROSETTE」はオススメです。注文は2人前からで、スープはトムヤムクン、鶏、カレーの3つの中から選べます。追加料金なしで真ん中に仕切りのある鍋に変更が可能で、2種類のスープを選ぶこともできます。

 

タクシーをチャーターして見どころを回る

 

お腹を満たした後は、現地でタクシーをチャーターしました。キャメロン・ハイランドは広範囲に見どころが分布していて、各観光地へは車がないと辿り着くのが難しいです。マレーシアでの移動は通常配車サービスのGrabが便利ですが、残念ながらキャメロンハイランドではGrabが整備されていません。バスを降りてすぐ隣にタクシー乗り場があり、そこのおじさん方が声をかけてくれます。チャーター代は一律1時間RM25と決まっており、日本と比べると破格のお値段。3時間以上からの利用が条件です。因みに今から紹介するスポットを回るのに筆者が要した時間は4時間弱でした。

 

タクシーをチャーターしたらまずは「BOH TEA CENTRE」へ向かいます。道中はかなり狭い山道を通らなくてはいけないので、なかなかスリルがあります。バスと車が器用にすれ違う様子は、見どころのひとつと言えるかもしれません。

 

紅茶の生産を見学できるBOH TEA CENTRE

 

BOH TEA CENTRE では、マレーシアのお土産としても人気の高い紅茶「BOH tea」が実際に栽培されている様子を観察したり、栽培された葉を工場で加工する様子を見学したり、BOH teaの歴史に関する展示を見たりすることができます。入場料は無料です。あたり一面に広がる茶畑は、キャメロンハイランドを代表する景色なので一見の価値あり。
観光客に特に人気なのは併設されているカフェです。茶畑ののどかな景色を眺めながら実際にここで栽培されたBOH teaが飲めるから。ここならではの体験と言えますよね。
 
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お茶に合うケーキやクッキー、チキンパイなどの軽食もあり、軽く休憩するにも最適な場所です。また、気に入ったお茶は併設のお土産屋さんで購入も可能。筆者のおすすめはここでしか買えない、6つの味が1パックずつ楽しめるアソートセットです。BOH teaではさまざまな味のフレーバーティーを販売しているのですが、飲み比べられる機会はなかなかありません。しかし、ここでは通常パッケージの中身をばらしてかわいくリボンでひとまとめにして売っています。1セットRM4で、ばらまき用のお土産としてもぴったりです。

 

養蜂場「Bee Farm」と直径20センチの蝶がいる「BUTTERFLY GARDEN」

 

次に向かうのは、BOH TEA CENTREへ続く道を下ってすぐのところにある養蜂場の「Bee Farm」です。蜂が飛び交う庭を散歩することもできますが、ここでのおすすめは何といってもハチミツの食べ比べ。ストロー状のハチミツは、短いものが1本RM1、長いものが1本RM2で販売されています。ストローの先端をはさみで切り、吸いながら食べるのがBee Farm流。ストロベリー味やショウガ味やミント味、さらにはマレーシアならではのドリアン味といった珍しい味のハチミツもたくさん用意されているので、是非いろいろと挑戦してみてください。お土産ショップではもちろん普通の味のハチミツも販売されていますよ。ほかにも、ハチミツを使用したシャンプーや石鹸などもあり、ハチミツ好きにはたまらないラインナップとなっています。

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Bee Farmのすぐ隣にあるのは「BUTTERFLY GARDEN」です。ここは日本では滅多に見られない蝶を放し飼いにしている施設で、昆虫好きのお子様のいる家族連れなどには是非立ち寄ってもらいたいスポットです。

 

マレーシアの国蝶「ラジャ・ブルック」、別名「アカエリトリバネアゲハ」に出合えます。別名の通り、赤い襟をつけているようにも見える首元の赤さが特徴です。さらに、鮮やかなエメラルドグリーンの羽が、いかにも熱帯地域の蝶らしい見た目です。全長20センチメートルほどの蝶が何匹もいるので、苦手な方は避けた方が無難かもしれません。

 

蝶がメインの施設ですが、他にも、クワガタやカマキリなどの昆虫類、ウサギやアヒル、モルモットなどの小動物たち、アジサイや朝顔といった花も咲いていて、見どころの多い印象を受けました。

 

いちご狩りが楽しめる「Big Red Strawberry Farm」

 

最後に紹介するのが「Big Red Strawberry Farm」。数あるキャメロンハイランドのいちご農園の中で最も大きい農園です。RM25でいちご狩りが楽しめます。ただし体験は11歳以上から、という年齢制限があるのでご注意を。

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ここの魅力は農園内のイートインスペースに、いちごをふんだんに使用したさまざまなスイーツがあることです。マレーシアのいちごは日本に比べると酸味が強いので、そのまま食べるよりもジャムにしたり、ミルクシェイクにしたり、パフェとして生クリームと一緒に食べたりするのがおすすめですよ。お土産コーナーもいちご一色といった感じで見飽きませんでした。

 

これでタクシーをチャーターしてまわるキャメロンハイランドの旅は終了です。今回紹介した施設を全て回ると、ちょうど最終のクアラルンプール行きのバスが出発する頃の時間にバス停に戻ってくることができます。 タクシーのおじさんにきちんと帰りのバスの時間を伝えておくと安心です。

 

因みに最終のバスの時間は17:30なので、遅くても21:30頃にはクアラルンプール市内に戻ってくることができます。移動時間も考慮すると予定を詰め込まなくてはならず、少し大変かもしれませんが不可能ではありません。これまで時間がなくて諦めていた人も、この記事を参考にしてみて下さい。

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