先天性欠損歯をご存知ですか

sakura - 先天性欠損歯をご存知ですか

 

サウジャナの日本人学校そばに開業した「さくらデンタルクリニック」さんのお送りする歯科コラム。海外にいると、ついチェックを怠りがちな歯ですが、気づかないうちに虫歯が進行してしまうこともあるので、定期的な検診は不可欠。今回は、お子様がいる方が気になる「先天性欠損歯」についてです。

 

 

正常な人に比べて歯の本数が足りない、永久歯がなかなか生えてこないというお子様が近年増えつつあります。先天性欠損歯とは何なのか、原因や治療法などご紹介します。

 

先天性欠損歯とは

 

乳歯の数が足りない、乳歯が抜けてから永久歯が生えてこないなど、歯の本数が少ない状態のことです。病気ではなく形成異常の1つで、乳歯にも永久歯にも見られます。先天性欠損は先天性欠如とも呼ばれ、乳歯が先天欠如することは希ですが、永久歯でよく起こりおおよそ10人に1人の発生率と言われています。通常は永久歯先天欠如とは呼びませんが、特に親知らずがもともと存在しない場合は多くみられます。

 


原因

 

①遺伝②妊娠中の母体の栄養不足③薬の副作用④全身疾患などが考えられます。1、2本の歯が足りない場合には、やわらかい食べ物が多い現代の食生活による退化現象が原因とも言われていますが、はっきりとした原因はわかっておらず予防方法もありません。

 

先天性欠損歯があると…
まず、見た目に影響が出てきます。永久歯欠損で乳歯が残ったままになることは噛み合わせとしての機能する分には問題ありません。しかし、乳歯はエナメル質や象牙質が薄く、歯の根も短いため、あまり長持ちはせず20歳前後で抜けてしまうことも少なくありません。

 

治療法

 

乳歯が先天的に欠如している場合は、永久歯が生えてくることもあるので経過観察をすることが多いです。
乳歯が抜けて、永久歯がなかなか生えてこない場合には歯科医院でレントゲンを撮り、歯の状態を確認する必要があります。

 

【乳歯を残す】
乳歯を大切に使うと30~40代まで使える場合がある。乳歯は永久歯に比べて歯のトラブルが多く、進行しやすいので永久歯以上に予防が大切になる。

 

【ブリッジ】
歯を失った箇所の両隣の歯を削って、かぶせ物を連結することで欠損部分を補う。
治療回数が少なく、口腔内での違和感が少ない。

 

欠如している歯の本数に制限があり、両隣の歯を削らなければいけないので、負担が大きい。かぶせ物が連なっており、セルフケアがしにくい。保険内のかぶせ物だと審美的に劣ってしまう。

 

【インプラント】
欠損部の顎の骨に人工の歯の根を埋め込んで、その上に歯のかぶせ物をする方法。
噛み心地が良く、違和感が少ない。審美的にもいい。
自由診療で費用が高額、手術が必要で治療機関に時間がかかり、歯周病が進行すると長持ちしない。メンテナンスが必要。

 

【部分入れ歯】
残っている天然歯に金属のばねをかけて固定する方法。
欠如している歯の本数に制限がなく、治療回数は少ない。ブリッジよりも両隣の歯を削らない。
バネをかける歯に負担がかかり、噛み心地が悪く口腔内での違和感が大きい。セルフケアが必要で、バネが見えてしまい審美的に劣ってしまう。

 

【矯正治療】
欠如部分の隙間を周りの歯を動かし、閉じていく方法。
歯列矯正ができ、審美的にきれいに仕上がる。
治療費用が高く、治療期間が長い。治療中は口腔内違和感や審美が損なわれる。

 

少しでも気になったら歯科医院へ!

 

先天的欠損歯を治療せずにそのままにしてしまうと、虫歯などのリスクが上がります。周辺の歯が動き、アンバランスな状態になり歯が倒れこんだりして、歯並びや咬み合わせを崩す要因となってしまいます。

 

先天性欠損歯は顎の成長余力がある幼児期から適切に管理することが非常に重要です。大人になって顎の成長が終わり、顔貌の変形が生じると治療法が限定されてしまいます。できるだけ早い時期から歯科医院で継続的な治療、管理することをお勧めします。

 

定期的な健診、クリーニング、自覚症状が無くても気軽に歯科医院へお越しください!

 

さくらデンタルクリニック

 

診察日
午前の部 9時〜13時 午後の部 14時〜18時
休診日 毎週日曜日、月曜日とセランゴール州の祝日

 

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