クランタンでぜひ訪れたいユニークなモスク2選
クランタンのユニークなモスクを紹介しましょう。カンポン ラウト モスクはマレー半島の中の木造としては最古のモスクです。スルタン イスメイル ペトラ シルバー ジュビリー モスクは、中国の影響のある別称「ベイジン モスク」と呼ばれるモスクです。(マレーシアマガジン=上地依理子)
カンポン ラウト モスク(Kampung Laut Mosque)
「カンポン ラウト モスク」は、マレーシア東海岸の北部に位置するクランタン州の中で最も古いモスクで、マレー半島の中でも古いモスクの1つです。木製のモスクとしてはマレーシアの中で現存する最古のモスクとして知られています。かつて、ベトナム中部沿海地方位置した「チャンパ王国」からインドネシアの「ジャワ」まで行き来したイスラム教宣教師がこのモスク周辺の地元の人たちの援助を経て建てられたと考えられています。
明確にいつ建築されたのか記録されていませんが、構造やデザインがインドネシアのジャワにある1401年に建てられた「デマク モスク」に類似しているため、その頃に建てられたのではないかと推測されています。
このモスクは三層屋根と1つの広いプレイヤーホールで構成されています。また、現在も多くの地元のイスラム教徒に利用されており、モスクとして機能しています。
このモスクは、元来カンポン ラウト ツンパットのクランタン側の川沿いに建てられていましたが1967年の大洪水の影響で現在の場所に移動させました。
スルタン イスメイル ペトラ シルバー ジュビリー モスク(Sultan Ismail Petra Silver Jubilee Mosque
「スルタン イスメイル ペトラ シルバー ジュビリー モスク」は、マレーシア東海岸の北部に位置するクランタン州ランタウ・パンジャンにあるモスクです。「チャイニーズモスク」、「ベイジンモスク」の愛称で知られている中国の影響があるモスクです。このモスクは中国・北京にある1,000年前に建てられた牛街清真寺に類似しています。
2005年9月に工事が始まり、2009年8月に開設されました。一度に1,000人を収容することのできるモスクです。
このモスクには手前に中国風の門も構えており、モスク全体に中国の影響を見ることができます。また、このモスクはマレーシア・タイ国境に近く、入国管理局までの距離は1キロほどです。
Kampung Laut Mosque
住所:Jalan Kuala Krai, 16010 Kota Bharu, Kelantan
Sultan Ismail Petra Silver Jubilee Mosque
住所:Jalan Kampung Rantau Panjang, 17200 Rantau Panjang, Kelantan