【ランカウイ】水田でハリラヤ・パーティ「ラマン・パディ」
ランカウイ島にあるお米の博物館「ラマン・パディ」で行われた、ハリラヤのイベントに参加してみた。(マレーシアマガジン=かりわめぐみ)
マレーシアの北西に位置する島、ランカウイ島にお米の博物館「ラマン・パディ」で、2019年7月に開催された、ラマダン明けのハリラヤイベントに参加した。
「ラマン・パディ」は、ランカウイ国際空港から車で15分、パンタイ・チェナンビーチの入り口に位置する。マレー語で「ラマン」は畑、「パディ」は米という意味。博物館は1999年6月に設立され、ランカウイの稲作と収穫のプロセスが展示されている。敷地内には、お米の博物館のほか、ハーブガーデン、レストラン、スパ、200人を収容できるイベント会場がある。近隣には水田の中に建つホテルもあり、お米に密着したスポットだ。
水田でハリラヤパーティ
マレーシアのお祝い「ハリラヤ」は一ヶ月の断食「ラマダン」明けのお祝いだ。この時期のマレーシアは、家々が親戚や友達を招くオープンハウスを催し、イベントも多い。
ラマン・パディでも、ハリラヤイベントが開催されていた。バティック体験、伝統楽器を使った演奏やバンドのパフォーマンスが行われ、多くの人が家族や友人と食事を楽しんでいる。会場にはさまざまなベンダーが屋台を出していて、リッツカールトンの屋台もあった。
米どころのランカウイでは、ナシレマや米粉麵はもちろんだが、特にお米のスイーツに注目したい。
米粉のお菓子
「ロヤン(Kuih Loyang)」と「カラス(Kuih Karas)」はケダ州の伝統的なお菓子で、米粉を使ったスナック。お花の型を小麦に浸して、油で揚げるロヤンは、米粉と卵と砂糖を水かココナッツミルクで溶いたほんのり甘いお菓子だ。インド南部でも食されていて、ハリラヤ、ディパバリ、旧正月などの祝いの席で振舞われるという。
もう一つの鍋では、糸状のタネを油に落とした繭のようなお菓子カラスが作られていた。ケダ州のKota Setarで人気があり、ブルネイやサラワク州のイバン族も好んで食べるそうだ。どちらもほんのり甘くサクサクしたお菓子で、食べる手が止まらなくなる。日本のお菓子に例えたいが、該当するものが思い当たらない。ランカウイで見かけたらぜひ食べていただきたい。
マレーシア流のかかし「オラン・オラン」
米を食べる鳥を追い払うために田んぼに聳え立つ「オラン・オラン」。オランはマレー語で「人」という意味。日本の案山子と同じ役割をはたしている。オラン・オランもハリラヤ仕様で鮮やかな新しい服を身につけていた。
ガムランの演奏やバティック染め体験
祝いの席でマレーの伝統的な楽器、「ゲンダン」「ゴング」「ボナン」「サロン」などを使用したガムランが演奏されていた。こちらの楽器は行事の際に使用される。ほかにも伝統的なゲームや、バティック染め体験があり、大人から子供まで楽しんでいた。
Laman Padi, Langkawi、Muzium Laman Padi
住所:Jalan Pantai Cenang, Pantai Cenang, 07000 Langkawi, Kedah
電話:04-955 4312