モダンなバティックの製法を見られる「Desa Alam Batik」
シャーアラムにあるDesa Alam Batikはモダンな方法でバティックを製造する会社。今回はセランゴール州政府の案内で訪れたのでレポートする。(マレーシアマガジン=野本響子)
Desa Alam Batikはモダンな方法でバティックを製造・販売するショップ。バティックとは、マレーシアやインドネシアに伝わる絵柄のついた布地のこと。
ここでは、最新技術を使ったバティックの製法が見学できる。特に独自の「コールド・ワックス」と呼ばれる手法が特徴的だ。
場所はクアラルンプール郊外シャー・アラムのデサ・アラムにある。ショップロットの中にあり、1階に看板が出ていないため、見過ごしてしまいそうだ。洗車ショップを目印に、住所から探すのが良いだろう。
目指したのは、バティックの「再発明」
2017年にオープンした比較的新しいバティック製作所。独自の「デサ・アラム・バティック」の普及を目的とし、バティックをワールドワイドに展開することを目指す。一部、すでにアメリカなどで販売を始めている。
バティックの製法は伝統的なものとはかなり異なる。まず特徴的なのが図柄がコンピュータを使ってデザインされることだ。
デザインが終わったら、「シルクスクリーン」のテクニックで原盤にプリント。この原盤を元に、版画の要領でローラーを転がしながらろうけつをつけていく。この作業は手作業で行う。
特徴は「コールド・ワックス」と呼ばれる独自のろうけつテクニックだ。従来は熱を加えて温めて溶かす必要があったのだが、コールド・ワックスは伝統的な材料に混ぜ物をすることで、常温で塗れる。このため、模様はより正確になり、製造にかかる時間を大幅に短縮することに成功した。同社では「我々はバティック製法を再発明することに成功した」と説明する。
布地にろうが付いたらその後は染色作業となる。ここは手作業となる。
布地はシルクやコットン、リネンなどさまざまで、バティックの服、ユニフォーム、土産物などさまざまなオーダーメードにも応じるという。
染色作業と、コールド・ワックスを使ったプリント作業は見学者も体験可能。体験にかかる料金は一人RM15程度となるそうだが、人数によって変わる。事前に連絡をしてほしいとのことだ。
Facebookページ
https://www.facebook.com/desaalambatikofficial/
住所 no 15 blok 2B, Jalan Pegaga G U12/G, Desa Alam, Seksyen U12, Shah Alam, 40170 Desa Alam U12, Selangor
電話: 03-3358 4334