ギネス記録も持つハンドメイドの殿堂「Sewing World Gallery 」
Sewing World Galleryは、手芸を集めたギャラリー。今回は、マレーシアのセランゴール州政府の招待による「インディ・アート・ツアー」で訪れたので、ご紹介します。(マレーシアマガジン=野本響子)
Sewing World Galleryはクアラルンプール郊外、スバンジャヤのUSJの「One City」モール内にあります。同じモールにブックオフの現地店である「Jalan Jalan Japan」があるので、馴染みのある人もいるのではないでしょうか。
のべ10,000平方フィートという敷地面積に作られた大型の布製品ギャラリーです。手作りの布製品の展示のほか、知識の共有をするために設立。キルト、バッグ、アップサイクル品、雑貨やぬいぐるみ、ファッション小物などを扱います。手芸教室やマレー料理が習えるクッキングクラスも行なっています。創立は2016年です。
運営しているのはNGOで、ジョイント・ベンチャーとしてギャラリーを運営しています。マレーシア国内に会員5000人を抱え、各地に組織を持ちます。ボランティア団体や各種の博物館などにも協力をしているそうです。
ギネス記録や国内記録を持つ
このギャラリーはとにかく広く、いくつかのコーナーに分かれています。ミシンの歴史、ぬいぐるみコーナー、キルトコーナー、部屋ごとのファブリックのアイデアなど。2019年3月現在では「519のキルト、1865のバッグ、245のアップサイクル品、846のバラエティー雑貨がある」そうです。所狭しと、大量の布小物が置かれており、一つ一つをみていると時間が足りません。
パッチワークを使ったユニークなサインボード。パッチワークを使った壁のデコレーション。ぬいぐるみなどが目を引きました。
ユニークなのは、3つのギネス記録をとっていることです。
なかでも「世界で一番大きなHOLDALLバッグ」はわかりやすく必見です。キルトで作られたトートバッグですが、十人以上が中に入ることができる、ちょっとした部屋のような感じです。
そのほか「最も多くの人が同時に縫い物をした」ギネス記録もあるようです。マレーシアの国内記録では、「マレーシアで最も長いソファ」「最も大きなキルト」と持ちます。ソファははジーンズ布を再利用したソファで、繋げて長くできるのだそうです。
アップサイクル品の展示コーナーも
「アップサイクル」といって、古着やゴミなど、廃棄するものを材料にした品物を作っているコーナーがあります。古いジーンズを使ったソファカバーや、お菓子の包み紙を利用したバッグなど、どれも発想とデザインがユニーク。ご紹介した「長いソファ」もジーンズを再利用したパッチワークでできていました。
また、一部ですが、ハンドメイドのプロダクトを販売しています。中にはマレーシアの少数民族であるオラン・アスリの手によるものもあります。お土産にオススメなのが、このナシレマ型のショッピングバッグ(RM25)です。
2階にはミシンを備えた教室があり、初心者でもミシンや手縫いでのソーイングを習うことが可能です。事前の予約が必要です。
なお、2週間に一回、モールの一階でバザールを開催しています。毎回400ものベンダーが集まり、手作りしたファブリック製品を展示・販売。コインケース、メガネケース、バッグ、靴下、洋服など様々なものを売ります。詳細はフェイスブックページを参照してください。
入場は無料ですが、ミシンやソーイングの講習は有料。問い合わせてほしいとのことです。
https://www.facebook.com/sewingworldgallery/
http://www.malaysia.travel/en/my/places/states-of-malaysia/selangor/sewing-world-gallery
https://goo.gl/maps/utyQEwFfnV12