東海岸の隠れたリゾート「ペルヘンティエン島」
透き通る美しい海で人気のマレー半島東海岸にあるペルヘンティエン(Perhentian) は、プサール島とクチル島の2つの島で構成されています。こじんまりとしたプライベート感あふれるビーチから、多数の宿泊施設がある大きなビーチまで複数のビーチがあり、その雰囲気はさまざま。旅行者は好みのビーチを選ぶことができます。今回はクチル島のロングビーチについてご紹介します。
島へのアクセスは当日購入OK
ペルヘンティエンへの起点となるのは、Kuala Besut(クアラ・ブスッ)という港町。クアラルンプールから飛行機を利用した場合、コタバル空港まで約1時間のフライト後、空港の到着口でタクシーとボートのチケットが購入できます(くれぐれも出口を出る前のカウンターを利用しましょう)。また空港ではレンタカーを借りることもできます。乗車時間は約1時間。タクシードライバーさんの話によると、Grab carは2017年の5月頃から使えるようになったとのこと。交通費を節約したい方は、バスでの移動もOKです。
KLから直接車でKuala Besut(クアラ・ブスッ)に向かう場合、移動時間は7時間前後。最後の2時間程度は高速ではなく普通の田舎道を走ることになります。港には公共の駐車場もあり、1泊10リンギの看板が見えましたが、きちんとした建物の中ではなく、野外の空きスペースにちょっとした雨よけになるシートが屋根代わりにある感じです。
ちなみに5年ほど前までこのエリアは道路が舗装されていなかったとのこと。道中ではかなりの確率で野放し(?)の牛に遭遇します。こうした田舎道の運転に慣れていない方は、タクシー利用のほうが無難です。
Kuala Besut(クアラ・ブスッ)につくと、各ボード会社の事務所で出発時間を待ちます。いくつかのレストランがあり、中華系のお店もあるのでマレー料理が食べられない方も大丈夫です。セブンイレブンもありました。(※イスラム圏ですので、ラマダン中は、3時オープンのレストランが多く選択肢が狭まります)
大迫力のボートでの移動
スピードボート移動は、なかなかの迫力。穏やかな海でも強い風にさらされます。小さな子ども用のライフジャケットも用意されています。どちらの島のどのビーチに行くのか、どの会社のボートを利用するのかによって、移動時間は異なりますが、だいたい30分~1時間位は波に揺られることになります。
白いビーチとどこまでも遠浅な海
ロングビーチの特徴は、なんと言っても広いビーチ。そして遠浅の海。満潮の時間と干潮の時間でかなり表情を変え、それぞれ旅行者の目を楽しませてくれます。ビーチを端から端まで散歩すると30分くらい。専用のツアーに参加しなくても、ビーチ両端の岩場でシュノーケリングにトライすれば、カラフルな魚たちに会えます。もちろんツアーに参加すれば、ウミガメやサメと泳ぐことができます。ほかにもスキューバダイビングやバナナボートなどアクティビティの選択肢も豊富。子どもでも乗れる背もたれ付きのボートもあります。子どもの受付をしていないツアーもありますので、そこは事前にご自身でお確かめ下さい。
宿泊施設も複数ありバックパッカーがテントを張れる場所や、日本食レストラン(なんと日本人の料理人がいます)を備えるホテルも。レストランは、ローカル料理ウェスタン料理など選択肢多数。カクテルを楽しめるバーや、バーベキューを用意しているお店も。夜には迫力満点のファイヤーダンスが気分を盛り上げてくれます。
ハイシーズンは、7月8月。この2ヶ月はビーチもたくさんの人で賑わいますが、この2ヶ月を外せば、浜辺でさざ波の音に耳を傾けられるひとときも。6月~9月頃にはウミガメの産卵ツアーを催行する宿も多いそう。
ペルヘンティエンは静かでのんびりできる離島ですが、ビーチによっては用意されているレストランやアクティビティがかなり豊富。1泊ではもったいない。まとまった時間が取れた際に、少し長めの滞在をオススメします。