マレー鉄道でクアラ・ルンプールからアロースターまで行ってみたーーその2 イポーからアロースター
マレー鉄道(KTM)の旅。
前編に続き、イポー駅から終点のアロースターまでです。
所要時間は3時間ほど。
イポー駅。英国式の立派な駅舎です。
イポーはペラ州の州都。19世紀にスズが発見されたことから、鉱業で賑わった街。
日本人には温泉があることでも知られています。
駅前と言っても、商店街などはありません。
近くに地名の元になった「イポーの樹」があります。
駅には簡単なカフェやトイレが設置されていました。
さて、イポーを出たマレー鉄道(KTM)、一路北に向かいます。
イポーの後、風景が少しずつ変わっていくのが楽しめます。
イポーは切り立った山肌が特徴的な風景。
マレーシアの鉄道では珍しいトンネル「Bukit Berapit tunnel」に差し掛かります。
このトンネルは全長4km。ここを2分で通り過ぎます。
すると今度は大きな湖が見えてきます。その後はタイピンに到着です。
タイピン駅はマレー鉄道発祥の地。
歴史のある旧駅舎は現在ギャラリーになっていて、
歴史的な32点の展示が楽しめるそうです。
その後は今までと打って変わって、水田が現れます。
まるで日本の田舎のような風景です。
水田と言っても日本とは作り方が微妙に違うのですが、
南部のパームヤシプランテーションを見慣れた目からすると、
それでも懐かしい感じになりますね。
電車はペナン島を左側にかすめながら、さらに北上。
午後17時。ようやく今回の予定駅のアロー・スター駅に到着しました。
アロー・スター駅も駅舎は新しくなっていますが、
清潔ですっきりした平和的な駅です。
駅の周りはこんな感じ。
アロースターはケダ州の州都で、
マハティール元首相の出身地としても知られます。
最近、開発が進み、同行したアロースター出身の記者も、
「ほとんど面影がない」って言ってました。
北部最大級のショッピング・モールもオープンしたそうです。
アロー・スターまでくると、タイ国境までも後もう少し。
実際にアロースターにはタイ人が多く、
同行したアロースター出身の方自身、
お母さんの家系にタイ人の血を引いているそうです。
お昼を食べた中華料理店で働いていたのも、タイ人でした。