マレーシアでの事故対応

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マレーシアで車両事故にあってしまったら

車社会のマレーシアでは、車があると非常に行動範囲が広くなって便利ですが、マレーシアで運転をする場合でも、事故にあった場合の対応の流れを覚えておきましょう。ここでは万が一事故にあってしまった場合の対処法をまとめてみます。何か解らない事があっても、車のメーカーのコールサービスや、保険会社へ電話をする事で対処法を教えてもらえますので、あわてず落ち着いて行動しましょう。

事故対応1:必ず警察に電話しなければ行けないケース

通常マレーシアで事故を起こし、けが人が出ていない場合は警察への電話は不要です。ただし国が管轄する車両と事故を起こした場合(パトカーやバスなど)、人身事故だった場合には、速やかに事故現場から警察への電話が必要になります。警察への電話は999番です

事故対応2:けが人の出ていない接触事故だった場合

①時間や風景を写メしておく

自分が悪かったかなと思う事故ではなく、相手が明らかにぶつかってきた場合、事故なのか故意なのかわかりません。まずは落ち着いて「周りに人はいるか」「暗くなっていないか」等を確認しましょう。少しでも不審な点があれば、相手のIDを確認するまで鍵はあけず、車から出るのは控えましょう。過去のレポートでは、故意にぶつかり、車の鍵を開けてドアを開けた瞬間に強盗を働くといった事例も報告されています。

②安全が確認されたら話し合い。事故相手の運転手名と連絡先、車両ナンバーをメモ。

携帯電話などでナンバープレート、双方の車の損傷個所を詳しく撮っておきましょう。

③ここからは事故の度合いによって「ポリスレポート」(事故証明)を書くか、示談で済ませるかの交渉になります。

ポリスレポートが必要な場合、双方が最寄りの交通局へ行きます。ここで300RM支払ってレポートを作成してもらい、修理は保険でまかなう事が出来ます。この場合、自分が100%悪い場合でも支払いはポリスレポート費用のみそれ以外の出費は発生しません。こちらのルールはレポートを使って「お互いがお互いの車を保険で修理する」。レポートが作成されたら交渉は終了します。

地元のマレーシア人は軽い事故の場合、示談を希望する事が多いです。

マレーシアでは大衆車の場合の修理費用が非常に安いため、ポリスレポート代金よりも修理費用の方が安い場合があるため、交渉は示談で収まるケースが多いようです。また保険を使った修理は1ヶ月程度かかってしまうのが普通で、その間通勤に困るなど、様々な理由から示談を持ちかけられ易い傾向にあります。

【示談の場合】
自分が悪かったと思われる事故の場合でも支払いの上限はあらかじめ決めておきましょう。マレーシア華人の一例ですが、「500RMで示談か300RMでポリスレポートか」と決めているそうです。示談金は本人次第の決定ですが、日本人と見れば古い大衆車で「2000-3000RM」と言われたり「保険で修理の間のレンタカー代」を請求されたりする可能性は高いです。その場合は示談は無理とはっきり突き返してポリスレポートを書いてもらいましょう。示談が自分の希望で成立した場合、かならず修理代金は全て貰いましたと言う旨の文章を2通書いてもらう事を忘れずに。その際に必要なのは双方のサインと双方のIDナンバー、連絡先です。

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