【2019年版】マレーシアでの物件探し・賃貸物件編

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マレーシアでコンドミニアムなどの賃貸物件探しのポイント

土地勘のない新しい場所での住まい探しはとてもむずかしいもの。ここでは賃貸物件にフォーカスし、お部屋探しのポイントをご紹介します。マレーシアでは物件を借りる際、エージェント(仲介業者)を通すのが一般的です。日系の不動産会社に紹介してもらったり、「iProperty」「Prop Wall」などの不動産情報サイトから物件を検索し、不動産エージェントにコンタクトします。または、希望の物件のガードハウス(門番がいる所)に直接行って、エージェントの名刺をいくつかもらってコンタクトを取る方法もあります。

日本人が住む物件の種類は主に4種類

①コンドミニアム【予算約1500RM〜10,000RM】

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日本でいうところの分譲賃貸マンションのようなものです。新築物件の場合、スケルトンで物件が売買され、 オーナーがリフォームして賃貸に出す場合が多いので、同じコンドミニアムでも水回りの設備や間取りなど、部屋によって違います。

②サービスアパートメント【予算約3500〜15,000RM】

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法人が経営するマンションです。通常のコンドミニアムより割高ですが、 掃除のサービスや、光熱費用等が含まれている場合もあります。短期〜1ヶ月単位で滞在することが可能。滞在する長さにより値段が前後します。

③リンクハウス【予算約1500〜8000RM】

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マレーシアでは一般的なリンクハウス。日本の長屋の様なスタイルで、隣同士くっついています。外から見るよりも中は広く5ー7部屋あることも、駐車スペースや裏庭などもあり。コミュニティーによって、ガードマンを常駐させたりしています。何れにしても家のメンテナンスは自分でおこなわなければいけないため、初めてマレーシアに来る方にはお勧めしません。

④ゲートコミュニティーのバンガロー【予算5000〜30,000RM】

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主にゲートコミュニティーにある高級な一軒家のお屋敷を指します。 エリアは塀で区切られていてガードマンも常駐。マネージメントオフィスもあるので、犬を連れた駐在員が ゲートコミュニティーを選択する場合もあります。エリアによってはプール付きの豪邸も多いです。

お部屋探しのポイント

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①通勤・通学・買い物の利便性

車社会のマレーシアでは、車での移動が多くなります。現地の人が最も気にするのが「渋滞」です。毎朝、毎晩の渋滞があるために、普段なら20分の距離に1時間かかる、というのもザラです。特に子供の学校がある方は、通学バスのルートが予め決まっていることもありますので、必ずチェックしましょう。普段は電車で移動する、という場合でも、公共交通インフラが整っていないので、Grabなどの配車サービスが呼びやすいかどうかは非常に重要。通勤・通学・買い物の利便性を事前に確かめておきましょう。

②セキュリティー

家族には非常に気になるポイント。 コンドミニアムや一軒家の場合、ガードハウスはあるのか?誰でも入ってこられるようになっていないか? 保安体制や物件管理の状況は必ず確認を。周辺の治安も必ずチェックしましょう。

③設備

家具が揃っている「Fully furnished」と家具なしのタイプがありますが、中には「partly furnished」と言って、エアコンや温水器だけが入っている、というパターンもあります。また、マレーシアで多いトラブルは水回りです。水が出るか、水圧は十分か、など借りる前に水道の状況はチェックしておきましょう。また、水漏れが頻繁にあって部屋がカビやすいという不満も聞きます。新築・築浅物件は不具合が多いので、お勧めしません。不具合があればその場で修理の交渉を。

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④子供の遊び場やプール周り

子供がいる場合は子供が遊ぶ環境があるかも重要です。マレーシアでは日本のように子供が自由に外出して遊ぶことがやりにくくなりますが、コンドミニアムやゲート・コミュニティ内では自由に遊べることがあります。プールの見晴らしなども考慮しましょう。 コンドミニアムの遊具は屋根付きの所もあり、雨期などには便利です。お子様の年齢によって環境を選びましょう。

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⑤大家さん

大家さんがどんな人かも重要です。マレーシアではオーナーが海外など遠方に住んでいるオーナーも多く、トラブル時にすぐに対応してもらえない場合もあります。

契約はどうするか

物件を見て気に入った場合、 契約に進みます。マレーシアでは不動産エージェントの仕事=仲介のみと言う場合がほとんどです。あとでトラブルになる前に、最低でも以下の条件を書面にてクリアにしておきましょう。最初の入居に必要な経費は、物件によって違いますが、概ね前家賃+保証金(家賃2-5ヶ月分)+光熱費デポジット(家賃半額分程度のことが多い)+印紙代(家賃により500RM前後)日本のように礼金はありません。

①契約期間

通常1年か2年。契約した年数の間は双方に契約義務が発生します。途中で引っ越しをしたくなった場合にも契約中は支払いの義務がありますので、ご注意下さい。1年未満で引っ越しをする場合は契約期間が短いサービスアパートメントの選択が安心です。

②備品の項目

エアコンや家具、電化製品、鍵のリストを予め作成してもらいましょう。作成しない業者も多くいますが、手書きでもあったほうが安心です。

③トラブルの際の修理について

オーナーが修理するべきもの、自分で修理すべきものを予めクリアにしておきましょう。最も問題になるのはエアコンの清掃など。通常故障したものは借り主が修理する場合が 多いですが、オーナーによっては修理してもらえることも。 事前の交渉がたいせつです。安い値段であれば自己負担でも早い方が良いと思う場合はオーナーやエージェントに普段使っている水回りの修理業者や電気屋さんの番号をもらっておくと便利です。

④家賃の支払い日、振り込み口座の確認

通常家賃の振込はキャッシュデポジットという方法をとります。これは日本の振込と違い「他人の口座に入金する」という形になるため、誰がお金を入金したかわかりません。キャッシュデポジットで家賃を支払う際には必ず「レシート」を保存しましょう。レシートをコピーしてオーナーにメール添付をすると安心です。

気になるポイントがクリアになったら契約書を作成し、オーナーと1部ずつ保管します。契約書には日本と同様に印紙(STAMP)が必要。印紙代は家賃によって異なり、80RM〜200RM前後かかります。
双方のサインが済んだら契約完了! 通常は月初めからの契約になりますが、今住んでいるテナントがいなければ、早めの引っ越し入居も口頭で交渉しましょう

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