【犬が飼えない?】マレーシアのペット事情

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マレーシアのペット事情

マレーシアはイスラム国家ですので、日本人にはあまり馴染みのないような様々な規律が徹底されています。その中で有名なのは、イスラム教とペット(犬)の関係。イスラム教徒にとって犬は汚れた対象とされているのはよく知られていることですよね。

犬に触ったら7回洗浄しなくてはならないという話はよく聞きます。中でも犬の唾液が一番汚れているというのが彼らの見解で、日本のように「可愛い可愛い」言いながら犬とキスでスキンシップするなんて考えられないと嘆きます。

ですが、だからと言ってあまり心配する必要はありませんよ。

イスラム国家と言ってもマレーシアは多民族国家のため、犬に対する考え方は個人や住んでいるエリアなどによってさまざまです。周りに配慮して節度を持ったペットとの共存さえ心がければ、人もペットも快適に暮らすことが出来ます。

現在日本では空前のペットブームです。

今回はそんなペット愛好家にぜひ読んで頂きたい、この国でのペットの飼い方やペットを飼う時の注意事項などをご紹介していきましょう!

マレーシア人は犬は飼わない?

日本ほど頻繁には見かけませんが、クアラルンプールの街中では中華系の人が犬を散歩させている光景をたまに見かけます。

マレーシア人全てが犬を飼わないという訳ではなく、イスラム教を信仰するマレー系以外の人種(特に中国系)は日本人と同様、犬に対する愛着があるのですよね。

マレーシアにはペットショップはある?

そんなクアラルンプールの実情ですので、マレーシア国内にもたくさんのペットショップが存在します。クアラルンプールはもちろん、ペナン島やイポー、ジョホールバルなど西海岸エリアは中国系も多いため、個体だけでなくフードや備品など様々な商品が置いてあるショップもあります。

一方でコタバルやクアンタンなど東海岸に目を向けてみると、ほとんどペットショップを見かけることがありません。東海岸はマレー系の方が多いためと思われます。ですので日本からマレーシアへペットを連れて移住する人(もしくはマレーシアでペットを飼いたい人)は、東海岸よりも西海岸エリアで生活圏を確保する方が便利と言えるでしょう。

ペットを飼う時の注意事項は?

先述しています通り、マレーシアで犬を飼うというのは決してメジャーな行為ではありません。人間だけでなくペットにも負担をかけないためにも、特に住まいに関しては万全の注意を払う必要があります。

厳密にいうとマレーシアの法律では、コンドミニアムでのペット飼育が禁止されています。オーナーによって家賃や内装が異なるコンドミニアムの場合、ペットに飼育に当たっても「オーナー次第でOK」という場合も少なくありません。

ですが、これを100%鵜呑みにして考えるのは避けましょう。

いわゆる「ペット黙認」の状態ですので、周辺住民からの苦情が入るとすぐに立ち退きを要求される場合もあります。また、運よく生活できていたとしても引っ越し時に多額の修繕費や清掃費を請求されたという事例も。

ペットに優しいエリアや家の形態を検討しよう

デサパークシティエリア

クアラルンプール内で唯一と言っていいほど、ペットとの暮らしにおススメなのがデサパークシティ。クアラルンプールの中心部から約20kmの郊外にあり、欧風な戸建てやコンドミニアム、インターナショナルスクール、日系スーパーなどが集まる新興高級住宅地です。

エリア内はペットと一緒に散歩できる公園やペットと一緒に入ることの出来るカフェ、ペットの病院まで揃っています。

中華系の多いエリア

また、クアラルンプール市内でも中華系の多いエリアは比較的犬に対して寛容な物件もあります。代表的な場所で言うとプチョン。中流階級クラスの中国系マレーシア人の多いエリアで、クアラルンプール市内からプトラジャヤやサイバージャヤへも通勤可能なベッドタウンです。

市内よりも物価が安く、イオンを中心としたIOIモールもあり買い物に便利ですよ。

コンドミアムを避けリンクハウスや一戸建ても検討してみて

思い切ってコンドミアムを避け、リンクハウス(マレーシア版の長屋)や一戸建てでの生活も選択肢の一つに入れても良いかもしれません。

マレーシアの場合はかなり広い物件が多いため、特に単身での居住には場所を持て余すことになりそうですが、それでも大切なペットのことを考えたら、コンドミアムよりもおススメする在住者や不動産会社も多いです。

マレーシアに日本からペットを連れていくには?

日本からペットを連れて行くには、数か月前からの計画的な準備が必要になります。以下に目安の時期と内容をご紹介しますので、余裕を持って各準備に当たって下さい。

スケジュール マレーシア入国時に必要な準備 日本出国時に必要な準備
出国3か月前 マイクロチップを挿入  
  狂犬病ワクチン(1回目)※注①  
  予防接種証明書の取得(英語)  
出国2か月前 狂犬病ワクチン(2回目)※注②  
  予防接種証明書の取得(英語)  
2回目のワクチンから2週間後 血清の抗体検査  
  検査証明書の取得(英語)  
出国1か月前 健康診断書の取得(英語)  
  マレーシア動物検疫所にペット輸入許可証の発行を依頼 ※注③  
出国7日前まで   出発空港の検疫所に申請書を提出
出国7日以内   健康診断を実施
出国日前日~当日   出発空港で動物検疫を実施
出国3時間前   チェックイン ※注④
到着 KLIAの検疫所で必要書類を提出  
  ペットとご対面!※注④  

※注①、②:病院から取得するワクチンの証明書は必ず英文で!また、マイクロチップ番号を記載してもらうのも忘れないようにしましょう。狂犬病のワクチンは1ヶ月の間隔を開けて、2回行う必要があり。
※注③:以前は個人でもできましたが、2020年1月現在、現地法人を通さないと申請できない様子です。最新の情報を取得することをおススメします。
※注④:航空券を購入する前段階で、その飛行機の貨物室にペットを入れるスペースに空きがあるか確認すること。
※注⑤:マレーシアでの一般的なタクシーでは、ペット乗車拒否の事例も少なくありません。事前にペット乗車可の運転手を探しておく必要があります。

まとめとして

ペットを飼っている方にとっては、ペットは人間の子どもと同様に大切な存在であると言うことは言うまでもありません。飼育しているという人間の責任もあります。マレーシアへの移住に際してはぜひペットもストレスなく暮らせる環境を整えてあげることが、私たち人間に求められる責務ではないでしょうか。