マレーシアの大学生活で得られたもの、失ったもの

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学校の仲良し4人組


多くの友達がこの3月に大学を卒業し、4月には社会に出ました。日本の大学を辞めてマレーシアに来た今、もし日本にいたらどうなっていたかを想像しながらマレーシアに来てよかったと思うことを書き出してみました。(マレーシアマガジン=上地依理子)

 

私が日本の大学を辞めずにいたらこの3月には卒業し、4月には新社会人として働いてたと思います。友達がもうすぐ社会に出ようとしている今、「もし自分が日本にいたらどうだったろう」と思うことがあります

 

マレーシアで得たものはスキル向上

日本の大学では多くの学生がアルバイトを通して社会を理解することができます。
好きなことに没頭した4年間は一生の宝物となり、中には趣味を仕事にできる人もいます。マレーシアの学校のように毎日勉強したり、試験やレポート提出日前に寝ないで勉強漬けの生活をすることもありません。

 

しかしマレーシアで勉強したことで、正真正銘(!?)のリサーチスキルや語学スキルを得ることができました。マレーシアの大学では学校のレポート1つ取ってもしっかり調べた証拠を見せないと評価してもらえません。レポートに使えそうな論文を探したり、本や論文を読んでそこから関連情報を探したり……数をこなすことでリサーチスキルを伸ばすことができました。

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勉強している時

 

マレーシア人からの刺激

マレーシア人は将来の夢をしっかり持っている人が多いです。少なくとも私の周りは自分の目標を持った人が多いです。

 

例えば、
「教授になりたいからニュージーランドの大学院で勉強したい」
「将来両親に大きな家をプレゼントしたい」
「外交官になってゆくゆくは大使になりたい」
などなど、それぞれが枠にハマることのない目標を持っています。

 

なので自分も将来のことを考える機会が増えました。ここには夢を持つことを諦めなければいけない風潮はない気がします。むしろ将来の目標を持ってその目標に向かってどうすればいいのか、考える人が多いです。

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仲の良いマレー系の友達


また、学校以外の活動を積極的に行っている人も多いので刺激を受けます。
現地NPO団体で大学に通いながらインターンをしている子、学校のソサエティーと呼ばれるクラブ活動でさまざまな企画運営を行っている子、週末は難民学校でボランティアをしている子……。さまざまな分野で大学生ながら活躍している友達を見て、

 

「自分もこのままではいられないな」
「大学に通って勉強しているだけで満足してはダメだな」
と自然と思えます。活発な友達の影響は絶大です。

 

しかしお国柄なのでしょうか、日本のような期間が決まった就活スタイルはありません。
なので卒業してから働くところを決める人、卒業してから一年間ギャップイヤーという卒業後に進学や就職をせずに、自由に過ごす時間を使ったりする時間を取って各々旅に出たりする人もいます。
形にハマることのない自由なライフスタイルを選んでいる人が多いなというのがマレーシア人の人生の選択方法だと思います。

 

そんなマレーシア人をみて私も
「20代は何も気にしないで自分の好きなことをして、自分に挑戦しよう」
と思えるようになりました。

 

今回はマレーシアに来てよかったことをまとめてみました。結果周りの友達より社会に出る時期はズレてしまいましたが、それ以上に自分の力になったものが大きいと思います。日本にいるときは自分の英語力に自信がなく、少し喋れるものの「これで喋れると言ってもいいのか」と感じていました。しかし今は胸を張って英語を喋れるということができます。日本の大学をやめてマレーシアにくることは非常に迷う選択でしたが、本当にマレーシアに来てよかったと実感しています。

 

ブログ:えりんぎのノッティンガム大学日記 (https://www.eringilife.com/)

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