サンウエイ・プトラ・ホテル「コーヒー・ハウス」
PWTCにあるサンウエイ・プトラ・ホテルの「コーヒーハウス」。テーマのあるお得なバッフェでおなじみだが、今回はマレーシア観光局オススメのフィッシュ・ヘッド・カレーをいただいた。(マレーシアマガジン=野本響子)
クアラルンプールの中心地PWTCにあるサンウエイ・プトラ・ホテルの「コーヒーハウス」。PWTC駅から歩いてすぐの場所にあるホテルのロビーにあるレストランだ。
カフェと言いながらもメニューは豊富で、コーヒーや紅茶、ケーキから、ローカル料理、ハイティーやバッフェなど、季節に応じたイベントが多いことも特徴。
格調高い一流ホテルのカフェでありながら、ちょっとしたキッズスペースを兼ね備えており、子供たちを遊ばせておくこともできる。
今回は、マレーシア観光局の勧めで、「フィッシュ・ヘッド・カレー」を注文した。ここではインド風のフィッシュ・ヘッドカレーを提供する。白いボウルででてきたカレーは、滋味溢れる色とりどりの野菜に飾られていて、野菜の甘さとスパイスがきいたカレーが合わさって、香ばしく上品で美味しい。ライスはしっかり一粒一粒が丁寧に炊かれていて、こちらも日本人の口に合う。街のローカル店で食べる味とは全く違った趣だ。
実はこの日はあまりお腹が空いていなかったのだが、香りにつられ、連れのブロガーとともに、ライスをお代わりしてしまったほどだ。
フィッシュ・ヘッド・カレーはマレーシア人にとっては少し特別の意味があるようだ。華人は珍味とみなしているそうで、マレーシアでは多くのインド料理レストランが、中国のゲストをもてなす時に魚の頭を使うそう。タマリンド、ココナッツミルク、魚のソース、キャンドルナッツ、レモングラスを入れて、インド風にもてなすのが普通だ。同行の華人ブロガーたちが、頭の部分についた肉を綺麗に食べていたのが印象的だった。
ホテルによれば、フィッシュ・ヘッド・カレーの起源はちょっと意外だ。一説には、植民地時代、魚の頭を食べる習慣がイギリス人になく、一方で、地元の人たちは魚全体を買う余裕がなかったため、料理に使い始めたというもの。もう一つの説は、フィッシュ・ヘッドカレーはインドででき、それがプラナカンに伝わったとされるものだ。
フィッシュヘッドカレーは中型がRM39.90。米と野菜がつく。大型はRM59.90となる。
ここのバッフェは味に定評があるので、ローカル料理をまとめて味わってみたい場合には、ハイティーやランチのバッフェを狙っていくのも手。今月末からはクリスマス・バッフェを開催するそうだ。
所在地: 100, Jalan Putra, Chow Kit, 50350 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
電話: 03-4040 9888