こだわりカクテルがある大人のショットバー「バー・シェイク」
10月4日、クアラルンプールに日本人バーテンダーのいるショットバー「BAR SHAKE(バー・シェイク)」がグランド・オープンした。(マレーシアマガジン=野本響子)
場所はクアラルンプールKLCC公園の近くのオフィスビル「Pluatinum Park」2階。マレーシアの日本大使館からも近い位置にある。人形のオブジェのあるビルが目印だ。一階にはフェラーリがある。スターバックスの先のエスカレーターを上がり、ドアを開けると別世界が広がる。
重厚な店内。照明を落とした店内はジャズが流れ、個室もある。マレーシアのバーというと、生バンドが入っていたりと陽気で騒がしい場所が多い中、静かに飲めるバーは貴重だ。
「オーダーメイド的」に楽しめるカクテルが魅力
オープニング・パーティーではゲストを含む各バーテンダーが趣向をこらした特別カクテルを提供。日本人バーテンダーのサムさんこと衣川修さんが用意したのは、「WA-TINI」(RM50)と名付けたカクテル。日本酒とジン、さらに桜のベルモットを合わせ、桜の葉を添えた「和」の一杯だ。アルコール度数はきつめなのだが、ほんのり感じる塩気でつい進んでしまう。
もう一品は、「Hot Screwdrever」(RM50)で、ウォッカと唐辛子、フレッシュオレンジ、フレッシュパイナップルのフルーティーなカクテル。チリの辛さとオレンジやパイナップルの甘さ・酸っぱさが絶妙。マレーシアのイメージだ。
これらのカクテルはオープン限定。メニューのカクテルはシンプルだが、実際には一般的なものからオリジナルカクテル、またイベントなどの限定カクテルも用意している。ウイスキー、日本酒、ワイン、ビール、ジンなども揃える。
せっかくならオリジナルなカクテルを楽しみたい。日本語も通じるので、ぜひ言葉で注文してみよう。サムさんによれば、毎日入荷しているフルーツが違うので、「まずは今日のフルーツを聞いてほしい」とのこと。この日はパッションフルーツやロンガンなどのトロピカル・フルーツが入荷していた。「強めに作ってほしい」「弱くして欲しい」などの個別相談にも応じる。日本語でこれができるのは嬉しい。
ソフトドリンクにもこだわる。氷やソフトドリンクのジンジャーエールやトニックウォーターまで自家製。中でも人気はオリジナルの「透明なトマトジュース」だという。
サムさんは日本の中目黒にも18年間バーを経営中。この日は中目黒出身者も多く、近所だった人たちとの会話も盛り上がった。マレーシアでも、以前ペタリン・ジャヤで開業しており、ファンが多い。この日もローカルのファンが店に詰めかけ、カクテルとおしゃべりを楽しんでいた。
サムさんはクアラルンプールのレストランレビューサイト「Eat Drink KL」でも「クアラルンプールで最も愛される日本人バーテンダー」として紹介されている。
http://eatdrinkkl.blogspot.com/2018/09/bar-shake-platinum-park.html
Bar Shake
Level Two, Tower 1, Platinum Park, Persiaran KLCC, 50088 Kuala Lumpur, Malaysia.
営業時間は16時から深夜まで。日曜休み。月曜日がパブリックホリデーの場合は月曜日休み。