【マレーシア健康ニュース】インフルエンザの患者さんが増えています
サウジャナに新しく開業したあおいファミリークリニックさんのご協力による健康ニュースを開始します。第一回は身近なインフルエンザの話題です。
今月に入りインフルエンザの患者さんが増えています。
当院でも、毎日数人はインフルエンザの陽性反応が出る患者さんがいまして、
学校やオフィスだけでなく、家庭内での伝染が疑われるケースが多くなっています。
なぜマレーシアは湿度が高いのにインフルエンザが流行るの?
日本で秋から冬にかけて流行するインフルエンザはマレーシアで雨季を中心として1年中流行しています。
日本では乾燥する冬に流行するインフルエンザがどうして、1年を通して高温多湿なマレーシアで流行するのか、不思議に思ったことはありませんか? こんな記事を見つけました。
「日本で冬にインフルエンザが流行するのは湿度が低いからだと一般的には考えられていますが、熱帯地域では乾季よりも湿度が高いはずの雨季にインフルエンザが流行するとはどういうことなのでしょうか? ”Journal of the Royal Society Interface” に掲載された米国の研究により、この謎の解明が進みました。 湿度が100%に近いか、あるいは50%未満のときに、ヒトの粘膜に取り付いたA型インフルエンザ・ウイルスの生存率が最も高くなるというのです。」
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/influenza_seasonality/より引用
人の粘膜に取り付いたインフルエンザウイルスは湿度100%に近いか、あるいは50%未満の時に生存率が最も高くなります。
インフルエンザウイルスは日本の乾燥した冬の気候も、マレーシアの多湿な気候でも活発に活動できるということです。
つまり、湿度は高すぎても、低すぎてもだめ。40〜60%の適切な湿度がインフルエンザを防ぐのに最適です。
インフルエンザを防ぐために
では、インフルエンザにかからない為にはどうしたらいいのか、具体的な対策をあげてみたいと思います。
① インフルエンザワクチンを打つ
インフルエンザワクチンは感染を防ぐだけではなく、肺炎や脳症などの合併症の併発や死亡するリスクを下げてくれます。
② マスクをする
ウイルスが体に侵入するのを防ぐと同時に喉の乾燥を防ぎます。
③ 湿度を保つ
エアコンをつけた室内は、屋外の湿度が高いマレーシアでも乾燥しがちで、インフルエンザウイルスが繁殖しやすい環境です。適度な湿度を保つことを心がけましょう。
あおいファミリークリニック
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