皮膚と腸の深い関係
アラ・ダマンサラに新しく開業したあおいファミリークリニックさんの提供による健康ニュース。今回は、「皮膚と腸の関係について」解説してもらいました。
皮膚トラブルが増えている
最近、皮膚トラブルでクリニックにご来院される患者さんが増えています。
皮膚のトラブルの原因としては、食生活や気候、ストレスなどの原因が考えられます。
その中でも一番の原因と考えられているのが、腸内環境(腸内フローラ)の乱れです。
腸の中には身体全身の免疫細胞の60-70%が集中していると言われています。第二の脳と言われる程大事な臓器なのです。
腸内環境が乱れると腸内細菌のバランスが崩れて免疫力が低下し、病気やアレルギーなど皮膚の疾患の原因になると言われています。
現代にアレルギーの子供が多いのは、食生活の欧米化が進み、肉や脂質、糖質の摂取が増え腸内環境が変化したことも原因の一つだと考えられています。
腸と皮膚には深い関係があり、腸内環境の良し悪しは皮膚状態にも関わって来ます。
私たちの腸内にはおよそ1000種類、100兆個もの細菌が生息していると言われています。健康な人の腸内では、ビフィズス菌など特定の細菌が目立つのに対して、湿疹がある人では、大腸菌など違ったタイプの細菌が目立つことがわかりました。
では、どうして腸内環境の乱れが皮膚の疾患につながるのでしょうか?
悪玉菌が生産した毒素が腸で吸収され、血流を介して皮膚に蓄積すると、皮膚の表面に異常をもたらし、アトピーや皮膚の乾燥を引き起こします。このときプロバイオティクス(善玉菌)やプレバイオティクス(プロバイオティクスのエサ)を摂取すると、皮膚の状態が良くなることも確認されています。アトピーの改善や綺麗で若々しい肌を保つためには腸内環境を綺麗に保つことが大切です。
腸内環境の整え方とは…?
具体的にどうしたら腸内環境は整うのでしょうか?
腸内環境を整えるための4つの基本のRとそれに有効な食べ物をご紹介します。
1. Remove(除去):悪玉菌やカンジダ菌の除去
砂糖や炭水化物を控えましょう。
有効な食べ物 ココナッツオイル・オリーブ葉エキス・シナモン・オレガノ・生ニンニク
2. Replace(補填):消化酵素を補う・消化不良を改善
30回以上噛むと胃での消化を助けます。ストレスを解消し、アルコールは控えましょう。
有効な食べ物 果物:パイナップル・キウイ・パパイヤ・いちじくなど
野菜:大根・玉ねぎ・山芋・生姜など
発酵食品:納豆・味噌・塩麹
3. Reinoculate(植菌):腸内フローラの育成
プロバイオティクス(善玉菌=発酵食品やサプリメント、ヤクルトなど)を摂取
プレバイオティクス(善玉菌のエサ)を摂取
食物繊維(特に水溶性):海藻・野菜・きのこ・こんにゃく
オリゴ糖:オリゴ甘味料や玉ねぎなど
4. Regenerate(再生):腸の壁の再生・修復
食物繊維(特に水溶性)の摂取やLグルタミンの摂取
※Lグルタミンを食事から取ろうとするとタンパク質を過剰に摂取することになるので、単体で取る必要があります。
体に不調を感じたら無理をせず、早めに相談してくださいね。
参考資料:
http://dr-lisa.info/2017/03/31/アトピーは腸から4r/
http://www.healthcaredining.jp/article/038791/
あおいファミリークリニック
C-G-03,Capital 3, Oasis Square, No.2 Jalan PJU 1A/7A, Ara Damansara,
LINEでの診療相談を受け付けています。
LINE IDは「aoi.clinic」(日本語)
URL https://aoi.clinic/
012-392-6961(日本語)
診療時間:午前9時〜13時と14時〜18時