【マレーシア健康ニュース】腸チフスについて知っておきたい4つのこと

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アラ・ダマンサラのあおいファミリークリニックさん提供による健康ニュース。日本では衛生的な環境整備の進展に伴い少なくなった病気もここマレーシアでは注意をしなくてはいけません。その一つが腸チフスです。先日もクランで集団感染があったばかりのこの病気を知って起きましょう。

 

 

腸チフスは、日本も昭和の初めから終戦後にかけて代表的な感染症の一つでしたが、今では年間20-30例で推移しています。そのほとんどが海外で感染した事例です。

 

ですが、ここマレーシアではまだまだ腸チフスに感染する危険性があります。マレーシア政府は飲食店で勤務する場合に腸チフスの予防接種をするように義務付けられています。しかし、全ての人が打っているわけではなく、1.2ヶ月前にもクランの食堂で腸チフス感染者のスタッフがいたために、集団感染が起きました。

 

今回は、腸チフスについてお伝えします。

 

その1:腸チフスとは…?

 

腸チフスとは人に下痢症状を起こす細菌のサルモネラの一種です。サルモネラは食中毒を起こすことでよく知られていますが、チフスの病原体は人から人への感染が多いこと、潜伏期間の長さや症状、重症化が多いことなどの点でサルモネラ感染症とは区別されます。治療後も1年間ほどチフス菌を排出する場合があります。

 

その2:感染経路

主に経口感染で、大便や尿に汚染された食べ物、水などを通してごく少量の菌でも感染します。これらは手洗いの不十分な状態での食事や糞便にたかったハエが人の食べ物で摂食活動を行った時に、病原体が食べ物に付着して摂取されることが原因となります。さらにネズミの糞から感染することもあります。日本から海外旅行や出張などでマレーシアに来て感染し、帰国後に発症するということもあります。

その3:症状

 

潜伏平均期間7-14日程で、徐々に症状が徐々に出始めます。症状には腹痛や発熱、関節痛、頭痛、食欲不振、咽頭炎、空咳、鼻血があります。程度には軽度、重症、さらに死亡する場合もあります。3-4日経つと症状が重くなり、40度前後の高熱が1.2週間続き、下痢、血便、または便秘を引き起こします。また、比較的徐脈(高熱でも脈拍が上がらない状態)、胸部のバラ色の発疹、脾臓腫大、肝臓腫大などが起こります。治療が行われない場合致死率は10-30%に上がることがありますが、抗生物質による適切な治療により1-4%未満に下げることが可能です。

 

その4:予防法

 

食事、料理の前、トイレの後にはその度に手をよく洗うとともに、衛生環境の悪い場所での食事は控えましょう。
さらに、腸チフスはワクチン効果が高く、副作用の少ない2種類のワクチンがあります。経口ワクチンと注射ワクチンです。しかし、両方とも日本では未承認となっています。注射ワクチンは2歳以上のお子さんらか打つことが可能です。ワクチン接種後約2週間で抗体ができます。ワクチンを接種した成人の場合、88-96%の方は抗体ができたと報告されています。ワクチン接種により生産された抗体は年月の経過で減弱するため、3年間隔で追加接種を繰り返すことを勧めています。副反応は稀に発熱、頭痛注射部の発赤・膨張が見られることがあります。

 

当クリニックでも腸チフスの予防接種を受けることが可能です。 マレーシアで生活されている方は接種をオススメします。
何か少しでも気になることがありましたら、すぐにクリニックに診察しに来て下さい。

 

参考資料:
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/typhoid1.html

 

 

あおいファミリークリニック
C-G-03,Capital 3, Oasis Square, No.2 Jalan PJU 1A/7A, Ara Damansara,

 

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(参考資料)https://minacolor.com/parts/20/articles/2509/

 

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