海外でも予防歯科に行った方が良い理由とは
今回からサウジャナの日本人学校そばに開業した「さくらデンタルクリニック」さんのお送りする歯科コラムが始まります。海外にいると、ついチェックを怠りがちな歯ですが、気づかないうちに虫歯が進行してしまうこともあるので、定期的な検診は不可欠。今回は、予防歯科の大事さについて、教えてもらいました。マレーシアマガジンのスポンサーを引き受けていただいております。
最近、歯科医院へ行ったのはいつですか?
虫歯でも歯周病でも必ずしもしみたりズキズキ痛んだり、わかりやすい症状が出るわけではありません。むしろ気づかないうちに進行してしまい、歯の色が変わっている!歯茎が腫れて痛い!など急にトラブルが発生し、歯科医院に行くと症状が進行してしまって大きな病気になっていたというケースも少なくありません。
歯のライフサイクル
せっかく歯科医院に行って治療しても、虫歯は再発してしまいます。その理由はどんなことにあるのでしょうか? 7歳で虫歯ができた方の場合、歯のサイクルはこんな風になります。
① 虫歯ができて小さな詰め物を詰める(7歳)
② 隙間から虫歯菌侵入、再発して詰め物が大きくなる(11歳)
③ さらに進行、神経を取り大きな金属になる(15歳)
④ 歯の根が腫れ、大きな金属を外して根の中を治療し全体的なかぶせ物になる(35歳)
⑤ 根が折れてしまったので抜歯(45歳)
(※一例です。全ての人に起こるわけではございません。)
治療箇所の経年劣化や食生活の変化によって治療と再発を繰り返し、最終的に抜歯するという方も少なくありません。
虫歯はなぜ再発するの?
虫歯の病原菌のひとつの大きさは0.5〜1.0マイクロメートル(1000分の1ミリメートル)です。一方で詰め物は4年か5年ほどで劣化が目立つようになり、歯との接着がはがれて隙間が生まれてしまいます。また、元々詰め物や被せ物が歯としっかり合っていない場合も、わずかな隙間から虫歯菌が侵入して虫歯が再発、進行してしまいます。虫歯を治療したから治った!というのは間違いで、歯は強くなったのではなく、削られて弱くなったという認識が大切です。予防努力や環境改善などをしない限りで必ず再発してしまいます。
何よりも予防が大切!
虫歯を予防するためには正しいブラッシング、定期健診、定期クリーニングをすることが非常に重要です。
正しいブラッシング方法
ハブラシの毛先が広がらない程度の強さで優しく1か所を20回以上、歯並びに合わせて磨きます。ハブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にきちんと当て、1~2本ずつ5~10mmの幅を目安に円を書くように小刻みに動かします。歯茎は45度の角度に毛先をあててハブラシを5mm幅程度で動かします。
定期健診
虫歯や歯周病の確認、歯の掃除、正しいブラッシング指導、詰め物に異常が無いかなど、大きな病気になる前に3~6か月に1回定期で歯の状態をチェックしてもらう事を推奨します。
定期クリーニング
ブラッシングだけでは取り切れない歯石・歯垢・細菌やコーヒー、紅茶、赤ワイン、たばこのヤニなどの色素が沈着したステインを歯科医院で専門的な掃除をすることで見た目もきれいになり、歯の健康が守られます。
食べたり飲んだりした後は
虫歯菌は食事の糖分をエサにして酸を出し、その酸が歯を溶かし続けることで虫歯になります。お菓子やジュースなどの甘いものの間食が多いと常に酸を出し続けてしまう状態になってしまうので、健康な歯のために間食をやめ、虫歯の原因になる糖分を控える事をお勧めします。それでも間食はやめられない!という方は「食べたら歯磨き」の習慣を身につけましょう。
年をとっても自分の歯でいられること
3~6か月に1回定期健診に行くのは面倒くさいしお金がかかってしまうのでは……と不安になってしまう方もいると思います。しかし、歯のライフサイクルでもあったように、治療を重ねていくより、定期的に通院した方が、結果として歯を守ることに繋がります。中には、数百万円もの治療コストがかからずに済んだというデータもあります。
定期的な健診、クリーニング、自覚症状が無くても気軽に歯科医院へお越しください!
さくらデンタルクリニック
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