【マレーシア健康ニュース】ヘイズが起きたときに知っておきたいこと
2019年は、ヘイズがマレーシアで問題になっています。ヘイズのときにどう対策すれば良いのでしょうか。アラ・ダマンサラのあおいファミリークリニックさん提供による健康ニュースです。
最近、ヘイズがひどいですね。学校も休校になっているところも多いようです。 今日は今一度ヘイズとは何か、どのように対策をしたら良いかについてお話ししたいと思います。
ヘイズとはどんなもの?
インドネシアを中心とする東南アジアで起きる大気汚染のこと。熱帯雨林の火災や、泥炭火災の煙が大規模な煙霧となって、周辺国にまで広がると言われます。1980年代から発生し年々深刻化しており、マレーシアでは2006年、2013年、2015年と大規模なヘイズが問題となりました。 煙の中には微小粒子状物質であるPM2.5やPM10、SO2、NO2、CO、O3などの有害物質を含みます。なかでも粒子の細かいPM2.5による健康被害の影響が大きく、東南アジア各国の間では広く問題視されています。
ヘイズが起きる原因は?
インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島などにおけるプランテーションでの野焼きや森林火災などが直接的な原因とされています。これにより発生した煙がモンスーンの風に乗って周辺国に渡ることでマレーシアへも煙霧が届いています。インドネシアにおける大手パーム油企業に対する野焼き規制は強化されているようですが、ヘイズそのものに改善の兆しが見られない状況です。
どんな健康被害が起きるのか
目、鼻、喉などの粘膜や、皮膚のかゆみ、気管から肺などの呼吸器系や循環器系への健康被害が報告されています。特にぜんそくや心臓疾患がある場合は注意が必要であると、外務省・現地日本大使館から案内されています。何か気になる症状がありましたら、お早めに医療機関へご相談ください。
いつまで続く? 今回のヘイズ
例年より乾期が長引いている影響により、インドネシアで山火事が増加傾向にあるため今回の煙害は当面続き、モンスーンの季節に入る9月末から 10月初頭まで続くとみられています。
汚染度数はどうやったらわかる?
空気汚染指数はAPI(Air Pollutant Index)という指数を使って示され、環境局のwebサイトから見ることができます(http://apims.doe.gov.my/public_v2/home.html)。 APIは50以下が「良い」、51~100が「中程度」、101~200が「不健康」、201~300が「とても不健康」、301以上が「危険」に区分されています。
ヘイズのときにできること
・外出を控える ・外出時はマスクを着用する(N95というマスクが有効と言われています。当院でも取り扱いを開始いたします) ・こまめな水分補給 ・外出から戻ったらすぐにシャワー(髪の毛も洗うと有効的です)、または着替える ・手洗い、うがい ・禁煙 ・空気清浄機、加湿器の使用 など
できる限りの対策をし、少しでもヘイズの影響を受けないように過ごしましょう。
あおいファミリークリニック
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