【2020年版】MM2Hビザを取得する方法【すぐ発行されない!?】

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マレーシアの長期滞在ビザ「MM2Hビザ」とは?

世界各国のビザを見渡しても極めて特異な性質を持つマレーシアのMM2Hビザ。日本人の取得者は全体の第2位と、特に日本人の取得が多い点が特徴です。

具体的なメリットは?

大きく8つのメリットがあります。詳細は別の項で改めてご説明しますが、いずれも「移住」という点では大きな強みと言うことができます。

  1. 10年の滞在許可が取得可能
  2. 10年後もビザ更新が可能
  3. 21歳未満のお子様及びご両親の帯同が可能
  4. マレーシアの銀行口座を開設可能
  5. 年金や金利などをマレーシアで受け取る場合は非課税
  6. マレーシアの金融商品・投資商品が購入可能
  7. マレーシアで会社を設立することが可能
  8. 住宅を優遇ローンで購入可能

年齢制限がなく、資産や収入の条件も他国と比較してそこまで高額ではないということから、多くの日本人がこのMM2Hを既に取得されています。

制度は変更されることがあるの?

上で述べた8つのメリットはいずれも2020年現在の情報ですが、この中身は変更になる場合もありますので、申請時における最新の情報を入手する必要があります。 例えば以前は、「自動車を免税で輸入または購入すること」が可能でしたが、2018年にこの制度は廃止になりました。マレーシアの車は車検がないため、特に中古車は非常に信用できません。マレーシアの暮らしで日本の車を利用できるというのは大きなメリットだったため、MM2H取得予定者に落胆が広がったのは言うまでもありません。

また、2019年にはMM2H取得に当たっての「資産条件」と「収入条件」に変更が生じてしまい、MM2H取得予定者(もしくは取得者)の間では多少の混乱が生じました。具体的には下記のような条件になっています。

項目 変更前 変更後
収入条件に付いて 主たる申請者とその配偶者の合算の金額で収入証明とすることが出来る。 主たる申請者の収入が1万RMに届かない場合は、配偶者の収入と合算することが可能。ただし主たる申請者の収入割合が70%を超えるようにしなければならないbc
収入のみなし方について 収入が不足している場合、賃貸料や配当金なども金額に加えることが出来る 賃貸契約や投資活動あるいは他の副業によって得られる収益を収入としてみなすことは出来ない
収入の証明方法について 具体的な明記なし 主たる申請者は給与明細と銀行明細3ヶ月分提出しなければならない。

具体的には、波線で記載したところが変更となっています。この変更に関する周囲の評価は「条件が厳しくなった」という点で一致しています。 そして2018年には、制度の根本を揺るがす大きな事件が発生します。なんと、MM2Hの新規受付がストップされてしまったのです!

2018年以降、MM2H取得に関する各条件に大きな動きが!

2018年9月~2019年3月まで新規受付がストップ!

マハティール政権に変わったマレーシアの政治的事情が大きく関係します。MM2Hの手続きを行う行政機関が「観光芸術文化省」から「内務省」に移管したことで、引継ぎのj感が取れなくなり、その結果新規受付が滞っている状況でした。それまでは申請から4ヶ月程度で承認されていたペースのようですが、2018年9月からしばらく、新規承認が完全にストップしている状態が続きました。

2019年3月~現在(2020年)は少しずつ解消されている

その間の約半年の間に、一説には3,000人とも4,000人とも言われる「MM2H申請待ち」が発生したと言われています。それらの方から少しずつ、「取得できた」という声が聞こえ始めたのが2019年の3月以降から。あるビザ代行業者の方の話では、一番長く待機した方で、申請から承認まで約10ヶ月要したという例もあるようです。

将来的には大幅な条件変更も?

2018年3月にマレーシアの首都クアラルンプールの英国大使館で開催された「MM2Hカンファレンス」では、申請する上で一番大事な「お金」に関する条件として、将来的に新しい条件にしたいという意向が出たと言われています。

項目 現状 将来的には
資産条件の金額
  • 50歳未満…50万RM
  • 50歳以上…35万RM
年齢に関係なく60万RMとなる?
定期預金の最低金額
  • 50歳未満…30万RM
  • 50歳以上…15万RM
年齢に関係なく50万RMとなる?
収入条件 年齢に関係なく1万RM 不要となる?

月々1万RM(約27万円)の収入条件が、将来的には「不要」となる一方で、資産条件や、マレーシアの銀行に預ける定期預金の金額が大幅に上がっている形となります。 2020年現在、上記の変更はまだ具体的にはなっていませんが、いずれにせよ、マレーシア政府の考えとしては、「量より質」。つまり、あまりにMM2Hホルダーが増えすぎたため、「収入がなくてもたくさんの資産や預金をする外国人を優遇」するという姿勢が見え隠れします。

MM2Hビザの申請から取得までの手順

最近ではこのように、一言で言うと「激動」の状況が続いているMM2H取得ですが、2020年現在の情報として、ビザ申請から取得までの手順を以下の形でまとめてみました。

項目 内容
①書類の準備
  • マレーシア政府所定の書類
  • 資産証明書
  • パスポートのコピー
  • カラー写真
  • 戸籍謄本
  • 無犯罪証明書
  • 収入証明(預金通帳など)

を揃えてMM2Hセンターに申請。

②書類審査 MM2Hセンターに書類ることで、書類審査の実施。
③仮認証の発給 MM2Hセンターから仮認証の受給。その後、半年以内に申請者自身がマレーシアでビザを正式に取得する手続きが必要。
④マレーシア現地での手続き
  • マレーシアの銀行口座を開設
  • 健康診断
  • 医療保険への加入

の手続きを行う。その後、それらの証明となる書類を取得した後に、移民局で正式に申請。

⑤MM2Hの発給 移民局にMM2Hビザの申請が承認された後に、晴れてMM2Hビザの取得は完了!

取得までの流れで一番時間を要するのは、②の「書類審査」です。早い方で2ヶ月強、遅ければ半年前後待たされる場合もあり、その上で書類に不備等がある場合は差し戻される事態にもなりかねません。 また、個人で一連の業務を行う場合は、最低2回はマレーシアへ渡航する必要が出て来ます。④の「銀行口座開設」のために1度、そして一旦帰国後、開設口座へ預託金を送金し、ビザ本申請のために2度目というイメージです。 手続きの煩雑さ、そして手間と費用のバランスなどを考慮すると、MM2Hセンター公認のビザ代行業者などを通して取得する方も少なくありません。

まとめ

将来的には、これまで述べてきた通りMM2Hの各種条件が厳しくなることはあっても、緩くなることはないというのは間違いないと思われます。MM2H取得に際してはマレーシアでの滞在義務はないため、ビザだけ取って日本で暮らすという選択肢も可能です。 ぜひ近い将来、マレーシアでの暮らしを考えている方は、ぜひ今のうちにMM2H取得を検討し始めることをおススメします。

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