チョウキット観光案内ーー市場と問屋が交差する街

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クアラルンプールの北側に位置する街、「チョウキット」(Chow Kit)。古くからマレー系住民が居住したエリアで、マーケットが有名です。とても静かな街ですが、ここ最近欧米人を中心にツアーや旅行客が増えています。この街の魅力はなんでしょう。観光ガイドには載っていないチョウキットでの生活を、チョウキット在住者が教えます。(マレーシアマガジン=かりわめぐみ)

 

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チョウキットで有名な場所はウエットマーケットの「チョウキット市場」とドライマーケットの「バザールバル・チョウキット」の二か所です。この街の名前は元鉱夫で市議会議員のローク・チョウキットに由来します。
まずはクアラルンプール最大のウエットマーケット「チョウキット市場」をご紹介しましょう。ウエットマーケットとは東南アジア特有の「濡れた市場」を意味します。チョウキット市場は、日本の「築地市場」と雰囲気が近いです。

肉や魚のエリアでは、その場で下ろした肉や鮮魚が売り場に出るため、床に大量の水がまかれます。本当に新鮮なため、うっかり鶏の足が落ちている……なんてこともあります。南側は肉、魚介、北側に果物や野菜、香辛料のエリアがあります。刺激の強い光景が苦手な方は、北口から入場することをお勧めします。

 

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果物や珍しい豆も試してみて

ウエットマーケットの北口は、ドライマーケットを抜けた先の広場にあります。私がいつも果物を買うお店は北入り口の左側通路に面している店舗。入り口付近の店舗はどこも人気で回転率も高いので、鮮度のいいツヤのある果物を売っています。

スターフルーツ、マンゴーは1㎏で4リンギ(107円)、ランブータンは3㎏で10リンギ(270円)スイカは1㎏で3.5リンギ(94円)とたくさんの安い果物があります。どれが美味しいかわからず悩んでしまいますね。でも大丈夫。悩む間もなく、その場で切った果物を次から次に手渡され、試食します。いつも買物が終わるころには、お腹がいっぱいです。

果物売り場を抜け、中央の野菜売り場へ入ると、スパイスと一緒にぶら下げてある、ひと際異彩を放つ「ネジレフサマメ」(petai)があります。強烈な匂いを放つ東南アジアの珍味です。若いものなら、鞘を切って生で食べることもできますし、豆を炒めて食べるのがスタンダードです。日本ではなかなかお目にかかれないものなので、是非チャレンジしてみてください。

 

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マーケット外側沿いの店舗は、ムスリムの食堂「ママック」や、雑貨店などが立ち並んでいます。果物と鮮魚エリアのちょうど真ん中に、手芸屋さんがあります。老夫婦が営む小さなお店ですが、ここに立ち寄るのも、私がチョウキット市場へ買い物に行く楽しみの一つです。

この市場は朝の6時から始まり、夕方5時に終わります。早朝は、飲食店や業者の人たちで混雑するので、ゆっくりと散策したい方はお昼過ぎに訪れてください。お昼を過ぎると、夕飯の材料を選ぶ主婦で賑わいます。

 

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布の市場や問屋街も見逃せない

ジャランアブドゥルラーマン通りから、ウエットマーケット北口まで続くドライマーケットは”乾いた床の市場”です。布や鞄、コスメなど生活用品のお店が並んでいます。
ドライマーケットではいつも、お惣菜やお菓子を購入して帰ります。

 

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こちらの青年が作ってるお菓子は、”パンダンリーフ”というハーブのパンケーキです。優しい甘さに少し塩味があり、朝食や間食にもってこい。5個で2リンギ(53円)なのでついつい食べ過ぎてしまいます。ドライマーケットの入り口で販売しています。

 

ほかにもチョウキットの魅力はたくさんあります。クアラルンプールで最大の問屋街もあります。業務用のキッチン用品を扱うデパートや、コスメ、バイク用品から子供のおもちゃまで、かゆいところに手が届く。そんな便利な街です。「築地市場」のような市場と、東京・浅草の合羽橋のような問屋街を体験できます。また、戦前の建物が保存されている数少ない街でもあります。

治安はよくないって本当?

チョウキットと聞いて治安が悪いと思う方もいるかもしれません。

 

2014年より、マレーシア連邦直轄領の移民局(JIMWP)とロイヤルマレーシア警察(RMP)、クアラルンプール市役所(DBKL)の協力による、チョウキットやバンダラヤ周辺、ジャラン・トゥンク・アブドゥル・ラーマン通りの浄化作戦が行われています。取り締まりは功を奏し、チョウキット近辺のみならず、クアラルンプール全体の窃盗や事件発生率も大幅に減少しています。

 

私は一人でチョウキットを歩きますが、観光客や、買い物を楽しむ女性たちの姿を多く見かけます。最近では白バイ隊も巡回し、昔の悪名高いチョウキットの街がクリーンになっていく様子を目の当たりにしています。治安が回復するのと並行して、チョウキットの「上野アメ横」のような独特な雰囲気を持つ巨大な古着バザールが強制撤去により、姿を消しました。バンダラヤでも、惜しまれつつ、ラマダンバザールとディファヴァリバザーが閉鎖しました(夜のナイトマーケットは健在です)。

 

私にとってチョウキットは、変わっていく街並みと、変わらない景色が混在するとても魅力的な街です。海外の散策で危機管理することはもちろん大切ですが、チョウキットの街でローカルな雰囲気を肌で感じてみるのはいかがでしょう。

 

チョウキット市場へのアクセス

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