マレーシアにおけるハラルのビジネス①

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日本でも注目を集めるマレーシアのハラルビジネス

認証基準が厳しいマレーシア

一口にハラルと言ってもその認証方法やルールは国によって異なりますが、マレーシアのハラルは世界的に見てもその認証課程が厳しく、国際的な評価も高いため、多くのマレー人ムスリムが中東諸国などと繋がりを持ち、ビジネスを広げています。
 
2015年現在、世界の人口は約72億人。そのうち約28%を占めるのがムスリム教徒。30年後には世界の人口は80億人まで増加し、ムスリムはそのうちの26%を占めると予想されています。
またイスラム圏の経済成長により、消費も増加。現在インドネシアで消費されているチキンは年間4キロですが、これが7−8年後には8キロまで倍増すると言う事で見逃せない市場です。
 
人口が増え経済基盤がしっかりしてくると、一人当たりの食品消費量は増えますが、その’増加も人口と同じ曲線を書いて消費量が増える訳ではなく、「倍増する」という事で、今後もハラルの需要はさらに伸びると言われています。
 

世界的にニーズが高まるハラル製品

ハラルを取る事でムスリム国家へのマーケットが開かれますが、これはイスラム国家のみがターゲットではありません。例えばフランスはヨーロッパの中で一番ハラル環境が整っていると評価されており、フランス当地ではハラル食品市場のみで、約1兆8,000億円規模の市場が出来上がっています。今後のムスリム圏の経済発展により、世界的にハラル製品のニーズは高まっていると言えます。

マレーシアでのハラル認証機関「JAKIM」

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マレーシアでハラル認証を行う場合、マレーシアのハラル認証機関「JAKIM」に申込をします。そこで書類審査−製造ラインのチェックなどを経てハラル認定書が交付されます。認証には申込状況により1ヶ月〜1年を要します。ハラル認証をサポートする日系企業も多数存在します。ハラル認証は考えていないが、マレーシアでハラル製品や原材料を輸入したい場合、
下記のホームページで「ハラル製品」を検索する事が可能です。

マレーシアで輸出入が認められている国際ハラル認証機関リスト

http://www.halal.gov.my/v4/index.php/en/badan-islam/badan-luar-negara-diiktiraf
 
マレーシアのハラル製品インデックス
http://goo.gl/bW03sj 
 
マレーシア JAKIM公式HP
http://www.islam.gov.my/en 
 
Halal industry Development Corporation
http://goo.gl/tIOBnP

日系企業のハラル認証取得

日本の企業も大手をはじめ、ハラル認証をとりはじめています。食品ではヤクルトやオタフクソース、はなまるうどん、などなど、イスラム教徒の消費の拡大に併せ、ハラル認証を取得しています。ロジスティック業界では日通が輸送トラックにかんしてハラル認証を取得し、ニュースでも話題となっています。

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