マレーシアの医療レベルは高い?医療・病院のギモンまとめ

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マレーシアの医療レベルは高い?

東南アジアの医療というと、イメージ的にあまり高くないのでは?と捉えられがちですが、実はマレーシアの医療レベルは高く、手ごろな価格で高度な治療が受けられることで世界的に有名です。近隣諸国からわざわざ治療に訪れる患者さんが年間約80万人もいる程なのだとか。

高度な医療現場にはレベルの高い医師あり

マレーシアで働く医師はアメリカやオーストラリアなど医療現場の最先端で修業を積んだ経験のある方が多い為、世界の中でもトップクラスに入る医療レベルが保たれていると言っても過言ではありません。
このような背景から流暢な英語を話す医師が多いので、英語が堪能な方であれば通訳を介さずに意思疎通を図る事も容易と言えます。

特にクアラルンプールやペナンには優秀な医師が多い

世界の企業の拠点や工場が多く進出しているクアラルンプールやペナンには外国人が多く住んでいる為、世界的に高水準だという認定を受けている病院が集まっています。
中で働く医師たちも経験豊富で優秀な方が多く、設備も最先端のものが揃っているので外国人でも安心して治療を受ける事ができます。

英語は話せない!日本語で大丈夫?

マレーシアの中でも特に首都のクアラルンプールには日本人の駐在員や現地採用が多いので、日本語が通じる病院が数多くあります。
日本語通訳を常駐させている病院やクリニックだけでなく、日本人看護師が在籍しているところや日本語を話せる医師が勤務しているところもあるので、英語が話せなくても安心して治療を受けることが出来ます。
アットホームな街のクリニックのようなところから、まるでホテルのような豪華な作りと手厚いサービスでもてなしてくれる総合病院まで幅広い選択肢があるので、症状や目的によって使い分ける事も可能です。

どの病院の何科を選べばいい?

マレーシアではレベルの高い治療が受けられる事、日本語の通じる病院がたくさんある事はわかりましたが、実際に病院へ行かなければならない症状が出た場合、どの病院に行けばいいのか迷ってしまうと思います。
まずは通える範囲にある病院を探す事と、求めている治療が受けられるかどうかが病院選びの判断基準になるでしょう。

病院の調べ方と選び方

は、まず会社が加入している医療保険の対象病院を確認しましょう。旅行者の場合は加入している海外旅行保険が適用できる病院がどこなのかチェックする必要があります。
外務省のホームページではクアラルンプール・ペナン・ジョホールバルの3つの都市の日本語対応可能な病院のリストが掲載されているので、取り急ぎ近くの病院に罹りたい方はこちらを確認してみるといいでしょう。
※ページの下部に病院リストがあります。

迷ったら総合病院へ行くのがベスト

日本だと大きな総合病院や大学病院への受診は街のクリニックからの紹介状や事前の登録や予約がないと難しいケースがありますが、マレーシアでは一般診療に関してはそんなことはありません。どの病院へ行くべきか迷った場合は内科・外科問わず総合的に診察してもらえる病院を選ぶのがいいでしょう。
中でも「森のまちクリニック」は日本語通訳が常駐しているという安心感もあり、かかりつけの病院にしている日本人の方が多いようです。
風邪気味などの内科診療や皮膚のお悩み、打撲などの外科診療にも対応していて、小児科もあるのでお子様に何かあった時にも頼りになるクリニックです。

緊急を要する症状が出ている場合は、24時間救急対応を行っている総合病院がベストです。
中でもパンタイホスピタル(Pantai Hospital)は日本人の利用者も多く、歯科を含む全科が揃っているので評判が良いです。
設備も整っていてまるでホテルのような手厚いサービスをうけることもできます。

保険に入っていなくても大丈夫?

マレーシアは日本のように国民健康保険制度がない為、医療費は全額自己負担となります。
一般的に会社勤めの方は会社が指定している医療保険に加入してもらえるため、よっぽどのことがない限りはこれでカバーできるはずです。
しかし全ての会社が同じ条件の保険に加入している訳ではありませんので、勤め先の福利厚生をチェックする必要があります。

会社加入の医療保険についてチェックしましょう

まずは以下の項目をチェックし、会社の保険で自分に必要な治療がカバーできるかを判断しましょう。

  • 保険負担額の年間の上限金額

    民間の医療保険のほとんどは、年間の負担額の上限が決まっています。同じ保険会社でもいくつもプランがありますので、会社で加入してくれている保険プランの年間負担額がいくらなのかを確認しましょう。

  • 1回あたりの上限金額

    1回あたりの上限金額も定められている場合が多く、こちらが安い設定になっていると毎回薬代や治療費で小額ですが自己負担しなければならないケースが出てきます。

  • キャッシュレス診断の可否

    保険のタイプによっては先に自分で治療費を建て替えて、後から保険会社へ請求する場合と、保険カードを見せればキャッシュレスで対応してくれる場合があります。
    一般的な診察だと大した金額にはなりませんが、入院や通院が必要な場合は建て替えの場合かなりの出費となります。

  • 治療費自己負担のケースはどんなものがあるのか

    加入している保険はどの治療まで対応しているのかもチェックすべきポイントの一つです。歯科治療や入院時などを対象外としているケースもありますので、事前に確認が必要です。

個人で入る保険について

上記項目を確認し、会社加入の保険ではカバーしきれないと判断した場合は個人で医療費を補填する方法をとるしかないでしょう。
マレーシアに長期滞在する方であれば以下の方法が挙げられます。

  • 会社加入の保険を自己負担でアップグレード

    一番シンプルで管理の手間が省けるのは既に加入している保険を自己負担でアップグレードしてもらう方法です。出来ない場合もあるので詳しくは勤務先の総務の方に聞いてみましょう。

  • 日本の国民健康保険を活用

    日本の国民健康保険に加入している場合、海外での病気やケガにも適用できます。
    支払いは建て替えになりますが、帰国時に申請をすれば自己負担額を差し引いて返金してもらえます。
    詳しくは住民票を置いている役所に問い合わせてみましょう。

  • 長期の海外旅行保険に加入する

    日本の保険会社では留学や駐在向けの長期の海外旅行保険のプランが用意されていますので、マレーシアへ移る前に加入してくるのも一つの手です。
    ちなみにビザなしの短期滞在の場合はクレジットカード付帯の保険で賄えます。

費用はいくらかかる?

マレーシアで病院にかかった場合の費用は国公立病院<クリニック<私立総合病院の順に高くなります。
私達日本人が訪れる可能性の高い日本語対応可能な病院は大体クリニックか私立の総合病院で、更に外国人相手をウリにしている事もあり平均より少し高めです。
例えば風邪で受診した場合、国公立であれば薬代込みで200リンギット(約5,300円)の所が日本人向けの病院へ行けば250リンギット(約6,600円)になるようなイメージです。
金額だけ見ると日本と比べてかなり高いように見えますが、保険に加入していればプランに応じて自己負担額は減るもしくはなくなります。
また、日本でももし全額自己負担となればこれくらいかかってくるので、そこまで大差は無いように思います。

まとめ

今回はマレーシアの医療事情についてご紹介しました。
病院ってあまり行きたくないものですし、不急の場合だと調べるところまで頭が回らなかったりしますよね。
しかし、「まったく知らない」と「なんとなくだけど知っている」では何かあった時の対応が大きく変わってくると思います。
今回お話した事全てを覚えておくべきだとは思いませんが、マレーシアの病院や医療ってなんとなくこんな感じなのだなというレベルで頭の片隅留めておいて頂ければ嬉しいです。

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