マレーシアで急病!病院の行き方と救急の呼び方

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マレーシアで急病!救急車を呼びたい

万が一、マレーシアで急病になってしまった場合に救急車を呼ぶ事態になるかもしれません。
事前情報が何もないと、日本のシステムと異なるマレーシアの救急事情がどんな風になっているのか困ってしまいます。
ここでは、救急に関するマレーシアの実情を紹介していきましょう。

マレーシアでの救急ダイヤル

マレーシアで救急車を呼ぶ場合には「999」の緊急ダイヤルになります。この「999」は「警察・救急・消防」など全て同じ番号になるので、日本のように110や119で別れていません。
マレーシアでは「999」へ緊急ダイヤルすると、救急車であれば政府系か公立病院に搬送されます。
しかし、政府系や公立病院ではマレー語が必須になることから、現地のサポートがないと日本人だけではハードルが高いと言えるでしょう。
マレーシアで英語が通じる病院は私立病院。
必然的に日本人がマレーシアで利用する病院の多くが、私立病院になってしまいます。
そして驚くことに、マレーシアでは救急車の手配が民間へ依頼する方法と病院へ直接依頼する方法の2つになります。
しかも、どの方法でも料金が発生するので注意しておきましょう。

マレーシアで救急車を呼ぶ際の注意点

日本とマレーシアでは、救急に対する認識が大きく異なります。
日本の感覚でマレーシアで救急車を手配すると、色んな場面で予想外のことが起きてしまい最悪のケースにもなりかねません。
事前にマレーシアの緊急事情を理解しておくことが必要です。

救急搬送しても最優先で治療するとは限らない

日本の場合だと救急搬送された患者は、優先的に緊急外来として治療を受けることができますよね。
しかしマレーシアの場合だと、無条件で優先的な治療をするのではなく医師の判断や他の患者を含めた優先順位で考えます。
場合によっては、後回しにされることもあるので日本での救急医療の感覚でいると大きなショックを受けるかもしれません。

救急車の到着までに時間がかかる

日本で救急車を呼ぶと、早い時で10分以内には現場に到着してくれます。
マレーシアの場合だと、時間帯によっては渋滞が酷く緊急車両を使わない方が早く病院に到着することも少なくありません。
救急車到着時間まで20~30分かかることが通常なので、急病患者を運ぶ場合には自分の車かタクシーを使うことも視野に入れておきましょう。

マレーシアでの病院・クリニックの受診方法

マレーシアにおける病院やクリニックの受診方法を事前に知っておけば、万が一のときに対処が早くなります。
マレーシアでは日本での受診の流れと概ね同じですが、ポイントで少し違ってくる部分もあります。
何も知らない状態だと、いざという時に戸惑ってしまうので予め受診の流れを把握しておきましょう。

マレーシアの病院 受診の流れ

マレーシアでは受診する病院を決めたら、電話かメッセージアプリを使って予約します。
予約当日には、受付で身分証明書かパスポートを提出し受付番号で順番を待ちましょう。
問診票等を記入して、診察を受けたら会計をします。
マレーシアでの会計は、受診した病院で支払う場合と別場所にある総合会計で支払う場合の2種類。
病院によっては、受診した場所から離れているケースもあります。

マレーシアのクリニック 受診の流れ

マレーシアのクリニックでは、病院同様に受付で身分証かパスポートの提示をします。
受付を済ませれば、順番を待って診察を受けます。
病院の場合は、クリニックとは違って予約ではなく来院した順に並んでいることがほとんど。
順番に名前が呼ばれて診察を受ける形になります。
受診後には、会計を済ませるのですがクリニックと違う店は、その場で薬を受け取れる点。
日本の病院やマレーシアのクリニックの場合だと、会計時に薬を受け取ることはありません。
診療代と薬局での薬代は、それぞれ独立していることが多いので、それぞれに待ち時間が発生します。
その点、マレーシアの病院は1回で薬の受け取りまで済んでしまうので便利です。

マレーシアの病院の種類

マレーシアへ初めて行く方にとっては、病院がどんな状態なのか見当もつきません。
いざ急病になってしまった場合に、どのような流れになるのかを知っておきたいですよね。
その為には、まずマレーシアの病院について知っておく必要があります。
ここでは、マレーシアの病院の種類について紹介していきましょう。

マレーシアの病院①クリニック

マレーシアのクリニックには「総合クリニック」と「専門クリニック」の2種類があります。
総合クリニックは、字の如く総合的になんでも見てもらえる病院で診療代は1,300円~2,600円(薬代含む)ほど。
風邪などの症状や原因がはっきりしない病状の際には、総合クリニックが最適です。
もう1つは、小児科や外科など分野がはっきりしている専門クリニック。
こちらは診療代が総合クリニックに比べて2,600円~と若干高くなってきます。
さらに専門医で対応できないほどの病状の場合には、総合病院での診療になります。
ここでのポイントは、かかりつけのクリニックを見つけておくこと。
会社や家から近いクリニックを事前に見つけておきましょう。

マレーシアの病院②総合病院

マレーシアで急病になった場合には、総合病院への受診になります。
総合病院での救急は、日本と同じく24hの365日体制。
診療料は3,900円~とクリニックよりも高くなります。
総合病院の中でも、専門医となれば検査代が別途必要になり日本語の通訳係が代わりに予約するケースも多いです。
特にお子様がいる場合には、担当の小児科医をつけておくことが重要になってきます。
万が一の救急の場合でも、救急から小児科医の先生へ連携してもらえるので安心ですよ。

マレーシアの医療費

日本での保険も気になりますが、1番気になるのは移住先のマレーシアでの医療費。
初めて住む国であれば、医療費の感覚が見当もつきませんよね。
ここでは、簡単な表にしてマレーシアと日本の医療費を比較してみました。

項目 マレーシア 日本
1 救急車 無料 無料
2 初診料 2,000円 2,820円
3 1日あたりの部屋代 個室:6,500円~7,500円

ICU:-

個室:30,000円~100,000円

ICU:80,000円~100,000円

4 虫垂炎手術の治療費 総費用:100,600円~125,700円

平均入院日数:3日

600,000円

4日間

5 骨折時の治療費 7,000円~8,800円 20,000円
6 平均寿命 74歳 84歳

マレーシアと日本の医療費を比較してみると、全体的にはマレーシアの方が安くなっていることが分かります。
特に入院時の部屋代については、五分の一ほどの費用に抑えれますよね。
ただしマレーシアでは日本ほどの精密検査が受けられない可能性が高くなるので、重篤な症状になってしまった時には帰国するのも視野に入れておいた方が良いでしょう。
その際には、日本で契約した保険が大きな助けになることは間違いありません。
そう言った意味でも、保険契約の継続が重要になってくることが分かります。

まとめ

病院への受診の流れに関しては、概ね日本と変わりがないマレーシアの病院事情。
しかし、急病の際には緊急外来に対する考え方の違いに注意が必要です。
このように外国の仕組みを知ることで、改めて日本の素晴らしさに気づかされる点もありますよね。
それでもマレーシアには、それ以上の過ごしやすさと経済面での魅力がたくさんある国です。
医療の部分をきっちり把握した上で、マレーシアへの移住を考えてみてはいかがでしょうか。

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