マレーシアの洗濯事情

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マレーシアの洗濯事情

長期滞在の場合、ホテルではなくコンドミニアムやサービスアパートで滞在をされる方が多いと思います。
マレーシアの物件は基本的に家具家電付きがデフォルトなのですが、物件によっては洗濯機が付いていない場合もあります。
日本だと洗濯機って生活するうえで必要不可欠なのですが、マレーシアではクリーニング屋やコインランドリーの値段が安い為、わざわざ家に洗濯機を置かないケースがあるようです。そのため、コンドミニアムには必ずと言っていいほどコインランドリースペースや敷地内または近隣にクリーニング屋がある場合が多いです。
とは言え、一人暮らしならまだしもご家族で滞在されている方なら毎日たくさんの洗濯物を抱えてランドリーまで行くのはかなりのストレス。
もちろん物件によっては洗濯機付きの物件はありますし、日本人などの外国人向けの物件の多くは洗濯機もついている場合が多いのでご安心ください。

家庭の洗濯機

ご家庭で洗濯をする場合に気になるのはマレーシアで購入できる洗剤や、洗濯に使われる水についてではないでしょうか。
以下でマレーシアの洗剤や水についてご紹介しますね。

マレーシアで購入できるおすすめの洗剤

マレーシアのスーパーマーケットの洗剤コーナーは驚くほどの広さで、家庭用の洗剤も大容量で売られているものが多いです。外資のブランドも多く進出しているので日本で使用していたものと同じメーカーの製品を購入する事も可能。
種類や香りが多く、どれを買うべきか迷ってしまう方の為に、無香料と香り付きの2種類のおすすめをご紹介します。
① 無香料派におすすめなのはAttack
無香料で汚れの落ちが良い洗剤を使いたい方は、花王(KAO)のAttackがおすすめです。
さすが日系メーカー。ローカル品に比べると少し値段は高いですが、少量でしっかりと汚れを落としてくれます。

② 香り付き派におすすめなのはDYNAMO
洗濯後に漂うフローラルな香りが好きな方はDYNAMOがおすすめです。
汚れの落ちはもちろんのこと、外国製の洗剤特有のキツイ香りはなく、ほのかに香る所が人気の秘密。
実は長期滞在する日本人の奥様の中でも使っている人が多いのが、このDYNAMOなんだとか。
価格も安定のローカルプライスですので、洗濯物が多く一日に何度か洗濯機を回すご家庭には重宝されるでしょう。

水はきれいなの?

マレーシアの水はお世辞にも綺麗とは言えませんので、当然ですが水道水を飲むことはできません。決して水そのものや浄水機能が悪い訳ではなく、各家庭にまで流れていく水道管に問題があるようです。
しかし赤さびが混ざっている、茶色く濁っているなどという事はありませんので、浄水器を付けたり、一度沸騰させれば飲むこともできます。
水道から出てくる水でそのまま洗濯をしても問題ないのですが、白っぽい洋服は何度も洗濯している間に黒ずんでくるので、日本に比べるとダメになるスピードが速いと言えるでしょう。
家庭によっては簡易的な浄水フィルターを設置し、洗濯の水を綺麗にしているところもあるようです。

クリーニング店を利用する

家で洗濯出来ない物や、家に洗濯機がない場合にはクリーニング店を活用する事になるでしょう。
マレーシアのクリーニング店では、ドライクリーニングやお洒落着洗い、染み抜きなどの他に洗濯代行を行ってくれます。日々の洗濯物を袋に入れて持参すれば、大体1㎏=いくらという価格で洗濯を行ってくれます。
お店にもよりますが、1㎏あたり4~6リンギット(およそ100~150円)くらいが相場のようで、朝出せば夕方ごろに受け取り可能。
スーツやYシャツのクリーニングについては、スーツ一式22リンギット(約560円)前後、Yシャツ1枚10リンギット(約260円)以下のお店が多いようです。
マレーシアではここ数年の間でコインランドリーが急激に増えたという背景から、クリーニング店で洗濯代行を依頼するお客さんは減ってきているのだとか。しかし、安くて時間も有効に使えるので、コインランドリーで洗濯が終わるのを待っている時間がない時なんかにはとても便利なサービスですね。

コインランドリーを利用する

ここ数年で一気に増えてきたコインランドリーは、洗濯機の無い家が多いマレーシアでは利用率がとても高いです。
一般的な街のコインランドリーは勿論なのですが、各コンドミニアムの敷地内に住民専用のコインランドリースペースを設けているところも多いです。チェーン展開しているコインランドリーの会社も色々とあり、その多くが24時間営業なので、空いた時間にいつでも利用できるのが便利なポイント。

価格と使用方法

マレーシアのコインランドリーの仕組みは日本と似ていて、洗濯機と乾燥機の両方が設置されているのが一般的。
料金の支払い方法は、洗濯機に直接コインを入れて使うものと、専用のトークンやカードを購入して使うものの2種類があります。
10~30㎏対応の大型洗濯機や乾燥機を設置しているランドリーが多いので、お布団などの大きなものの洗濯にも便利です。
価格は1回の洗濯で4~6リンギットが相場ですが、地域や使用する洗濯機の大きさによって異なります。
仕様の際は洗剤や柔軟剤が自動で出てくるタイプと、自分で入れるタイプがあるので、どちらかわからない場合は持参するのが無難です。
もし忘れてもランドリー内に自販機を設けている所も多いですし、近くのコンビニで使い切りタイプの洗剤も簡単に手に入りますよ。

日本との違いは?

日本のコインランドリーとの違いのひとつは水温が選べること。
マレーシアのコインランドリーでは、冷水・常温水・温水の3タイプの水を選ぶことが出来、温水の方が1リンギットほど料金が高いです。
また、乾燥機については日本だと10分いくらという単位が一般的ですが、マレーシアでは1回25分で、その後は数分単位で延長ができるという仕組みです。

コインランドリーのメリット・デメリット

コインランドリーのメリットは、一般的なクリーニング店でのランドリーサービス(洗濯代行)よりも価格が安いという点でしょう。しかし、洗濯物の量が少ない場合は、一般ランドリーでお願いしたほうが安く住む場合もあります。
逆にデメリットを挙げるとすれば、洗濯・乾燥中にコインランドリーで待機しておかなければならない点です。
小一時間程動けないのは少し不便を感じるかもしれません。

まとめ

日本に比べて洗濯機のない家庭が多いマレーシアの背景には、格安の洗濯代行業者や、便利なコインランドリーサービスの発展があるようです。
個人的には家で自由に洗濯ができる方がありがたいとは思いますが、もし自分が借りた家に洗濯機がなかったとしても、あまり不自由なく生活できるのは嬉しいところですね。

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